カイタッチ・プロジェクトの舞台裏(その5)
カイタッチしにくい記事の場合はどうするのか、カイタッチした後(コメントを残した後)はチェックしているのか、具体的な部分にまで踏み込んで伺っています。
カイタッチの目標値について
- 藤田:
- 先ほど、目標値のところでですね、それぞれの担当ごとに何件という話がありましたけど、具体的には何件なんですか?
- 郷司:
- えっとですね、たしか半年で60件とかじゃなかった?
- 遠藤:
- はい、そうですね。ただ、その目標を立てた時って、まだ始まったばっかりで、けっきょく、どれぐらい最終的になるかってわからないので、あてずっぽうでだいたいこれぐらいかしらっていう、希望的観測で入れてるっていう部分があるんで。
- 郷司:
- だから、1ヵ月10件みたいな印象なんですね。1週間に2個、3個やってれば、月10個くらいなんで。
まぁ、そんな来ないんじゃない? みたいな、最初はそう思ってたんですけど(笑) - 遠藤:
- 最初はそう思ってたんですけど(笑)
- 藤田:
- じゃあかなりの手応え感ですね?
- 郷司:
- そうですね、手応えはかなりありますね。
- 遠藤:
- だいたい、今は1ヵ月に20から40件ぐらいはコメントを残していますね。
- 郷司:
- カイタッチ・プロジェクトをやっていくと、じつは1件、1件、けっこう時間がかかるということも、わかってきて。
- 遠藤:
- そうですね。
- 郷司:
- まぁ、最初は1~2分くらいかなと思ってたんですけど(笑)
その人のブログを読んで、その人のプロフィールを読んで、時には別のブログも読んでみたいになると、ものすごく時間がかかります。 - 河野:
- けっこうかかりますよね。わかります(笑)
- 遠藤:
- (笑)
- 郷司:
- 10分から15分はかかっちゃうよね、やっぱり。
- 遠藤:
- そうですね、あとはマニアックな視点で書かれてたりすると、こちらも簡単に答えるわけにはいかないので、担当部署に確認を取ったりすることになりますので、そういう場合はもう少しかかったりしますね。
- 河野:
- まあそうでしょうね。
リテラル・コミュニケーションゆえの難しさ☆
- 郷司:
- 僕なんかはほら、顔文字すら使えないんで、そこから必死ですよ!(笑)
- 全員:
- あははは(笑)
- 郷司:
- どこかにコピペして置いておいて、コピーして貼るって、う~ん……(笑)
- 河野:
- わかります(笑)
- 郷司:
- これって、笑顔? みたいな(笑)
- 河野:
- 笑ってると伝わるよね? みたいな(笑)
- 郷司:
- そうそう(笑)
- 郷司:
- このカイタッチで初めて使いましたね、顔文字。
- 河野&遠藤:
- あははは(笑)
- 郷司:
- やっぱり味気ないもんなんですよね、文字だけでやってると。
- 河野:
- そうなんですよ。
- 郷司:
- あの顔文字あるだけで、全然違いますもんね。
- 河野:
- ぼくも♪とか☆とか、普段は絶対使わないんだけど、堅くなりそうなときはそれでちょっとニュアンスを柔らかくして。
- 郷司:
- ありますよね。僕、おかげで娘とのコミュニケーション、良くなりましたもの(笑)
- 河野&遠藤:
- あははは(笑)
- 郷司:
- カイタッチのおかげです(笑)
自社製品のユーザーに限定しない
- 藤田:
- あとですね、お題の005(冬のイベントには手作りスイーツを)のやつで、クリスマスやバレンタインのスイーツにまつわるエントリーがあったと思うんですけど、特に貝印製品を使ったとか、そういうのを絡めるお題の出し方ではないじゃないですか?
- 遠藤:
- はい。
- 藤田:
- そうすると、通常のクリスマスやバレンタインについて書かれたブログっていっぱいあるので、その辺のどういう見分け方というか、これは資格あるというか、どうされているんでしょう?
- 遠藤:
- これ、実際に申請があったブログを見てみると、単純にクリスマスこうだったとエピソードを書かれている方と、気を使っていただいて、弊社の製品を使ってこんなの作りましたというエピソードを書かれている方と、2タイプあるんですね。
もともと、わざと絶対弊社の商品を使ってくださいという縛りを設けてないんです。
というのも、これも継続的なコミュニケーションを図りたいという延長線上に出てきているものなので、細かく縛りたくなかったっていうのが本音ですね。我々とのコミュニケーションを通じて、弊社でもこういう商品を扱っているんだよってアピールを、最終的にできればいいというところなので、あえてそこは自由にしました。
もちろん、「クリスマスはこんな感じでした」というエピソードに終始している方に対しても、普通にコメントを残しています。「素敵な思い出ですね」みたいな感じにはなってしまうんですが、きちんと伺ってコメントしていますね。
ただ、エピソードだけの方のほとんどは、過去に参加されていて、カイタッチ・プロジェクトのことを気に入っていただいた結果として、もう一回やっていただいてるという方が多いんです。
というのも、我々がこういうお題をやっているので、もし良ければ参加してくださいって呼びかけているっていうのがあってですね。こういうお題の場合は敷居が低いので、入りやすいというのもあったのかもしれないですね。
(取材日:2009/2/23、取材場所:貝印株式会社、本社会議室)
ぼくも自分でいろんなところにコメントを残しているので、その難しさはすごくよくわかります。ブログを探すだけでも大変なのに、ちゃんとエントリーを読み、場合によっては他の記事やプロフィールにも目を通していると、10分以上は軽くかかってしまう。
さらにコメントの文章について悩まなければならない。これがけっこう大変で、ビジネス文書のようなコメントでは、気持ち(このインタビューでは「熱」と表現)を伝えることが難しいので、ときには絵文字や記号を利用して自分の感情を表現しています。
まったく同じ悩みを持ってたのがおもしろくもあり、コミュニケーションに従事する人同士の仲間意識が芽生えた気がしました(気のせいかな)。
0 comments
最初のコメントをぜひ!
コメントを残す