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	<title>トーキング.jp -対談ブログ- &#187; オルトアール</title>
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	<description>河野がいろんな人と対談、鼎談していきます [河野武 責任編集ブログ]</description>
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		<item>
		<title>早すぎたCGMサービス「オルトアール」の話（その8）</title>
		<link>http://talking.jp/archives/155</link>
		<comments>http://talking.jp/archives/155#comments</comments>
		<pubDate>Tue, 11 Aug 2009 00:00:15 +0000</pubDate>
		<dc:creator>河野</dc:creator>
				<category><![CDATA[早すぎたCGMサービス「オルトアール」の話]]></category>
		<category><![CDATA[CGM]]></category>
		<category><![CDATA[オルトアール]]></category>
		<category><![CDATA[ネットメディア]]></category>
		<category><![CDATA[船田巧]]></category>
		<category><![CDATA[船田戦闘機]]></category>

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		<description><![CDATA[8回にわたってお送りしてる今回の対談もついに最終回です。
最後の質問は、当時のユーザーのみなさんへ船田さんからのメッセージをお願いしました。じっくり味わって読んでいただければ幸いです。

「オルトアール」の元ユーザーのみ [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>8回にわたってお送りしてる今回の対談もついに最終回です。</p>
<p>最後の質問は、当時のユーザーのみなさんへ船田さんからのメッセージをお願いしました。じっくり味わって読んでいただければ幸いです。</p>
<div id="paragraph">
<h3 class="title">「オルトアール」の元ユーザーのみなさんへ</h3>
<dl>
<dt>河野：</dt>
<dd>そろそろ時間が来たので、締めに行きたいんですけど、この対談コンテンツを公開すると、当時の「オルトアール」ユーザーの方たちがきっと、読みに来てくれると思うんですね。だから彼らになんか、メッセージをお願いできますか？</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>おぉー。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>ちょっと、イイ話を（笑）</dd>
</dl>
<p><img src="http://farm3.static.flickr.com/2621/3704614810_de15c7c45f.jpg" alt="" width="400" /></p>
<dl>
<dt>船田：</dt>
<dd>ウッソー、ひねくれてるからなあ、オレ（笑）<br />
んー、……難しいですね。「思い出」っていうキーワードに対しては、ポジティブな感情とネガティブな感情があると思うんですよね。「思い出」っていう言葉を聞いて、何かを感じてる自分を、遠くから引いて見た時には、どうですか？</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>ぼくは、どっちかっていうと、ネガティブな感情が勝ちますね。なんていうか、「それはそれとして今、どうよ？」とか「明日、どうよ？」っていう話をしたい人間なんで、あんまりなんか……（苦笑）</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>僕もどっちかっていうとそっち系なんですけども、そうは言いつつ、ネガティブな部分を除いたポジティブな部分だけ、思い出として残しておいたりしてもらえるといいかなと。思い出も、ないと寂しいじゃないですか。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>そうですね。</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>インターネットは慌ただしく、ゴチャゴチャゴチャゴチャしてて、あんまり良くないこととか、楽しくないこととかも、日夜、頻繁に起こっているわけですよね。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>はい。</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>そんな中で、思い出のポジティブな部分だけ、美化して、残していただけると、2007年、やめた甲斐があるなと（笑）</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>（笑）</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>という感じですかね（笑）<br />
人によっては、いい思い出を残すってことを、自分から積極的に考えてやってく人もいるじゃないですか。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>そうですね、はい。</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>そういうのって、生き方として賢いと思うんですよね。いい思い出を作るのは簡単ではないから、大事にするに越したことはないと思います。</dd>
</dl>
<p><img src="http://farm3.static.flickr.com/2577/3703809365_e3b3ae8030.jpg" alt="" width="400" /></p>
<dl>
<dt>河野：</dt>
<dd>ありがとうございます。<br />
じつは今回お会いするにあたって、「オルトアール」のユーザーが書いてるブログなどをネットで検索してたんですよ。で、いちばん書き込まれているのが2007年7月の、あの（事件の）タイミングだったんですけど、それ以外にもいろいろ書いてあるんですよね。ある人は<span class="vtip" id="tips" title="簡単に言うと、音声ブログのこと。個人でもラジオ局並みのことが技術的にはできるんだけど、実際にはなかなか難しいのも事実。">ポッドキャスト</span>でしゃべったりとかしてて。</p>
<p>それぞれのユーザーさんの中で、まさに「オルトアール」で過ごした日々が思い出として残ってて。それは、なんていうのかな、ぼくがそれを読んで感じたのは、そう、これはひとつの、評価軸なんだろうなと。<br />
当時の「オルトアール」は楽しかった、それと比べて、今のTwitterってどうだろう、だとか。</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>Twitterはヒドいとかね（笑）</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>ははは（笑）<br />
あるいは「mixi」ってどうだろう、「<span class="vtip" id="tips" title="ケータイ向けの無料ゲームサイト。実態は出会い系サイトみたいなもの。">モバゲー</span>」ってどうだろうみたいに。それこそあの7年に、ある人は1年しか使ってない、ある人は5年使ったのかもしれないんだけども、あそこで過ごした時間とそこでの体験が、みんなの中でネットのコミュニケーションの楽しさとか、もっと言うと可能性みたいなものを、それぞれが感じてくれてたみたいに見受けられるんですよね。</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>はい。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>当時と比べたら、ネットユーザーなんて、数だけなら倍じゃ効かないくらいいるわけで、当時はメールアドレスをようやく、いろんな人が持ち始めたぐらいで、自分のホームページ持ってる人も少なかったし、ましてや週末しか使わない人が大半で、平日の夜メールしたらその日のうちに返ってくることが珍しい時代だったわけですよね。</p>
<p>だから、あそこ（オルトアール）にいた人って、たぶんリテラシーも高かったし、今でもそういう人だと思うんですけど、彼らが今のオンラインコミュニティとか、ネットメディアと接する時に、心の中とか頭の中で比較して、目の前のサービスのいいところを見ようとしたりしてるのかなあと。</dd>
</dl>
<p><img src="http://farm3.static.flickr.com/2608/3704613598_31500f0de6.jpg" alt="" width="400" /></p>
<dl>
<dt>船田：</dt>
<dd>そうですね。絶対的に良かったとか、悪かったとかじゃなくて、まあ、ひとつの軸として、自分の中に1本、残しとくっていうふうになれればいいですね。<br />
今の河野さんの捉え方はいいですよね。僕的には、その言い方が一番、いいなあと思います。</p>
<p>絶対的な価値は、当然、いろいろとあると思うんだけれども、基準みたいなものを共有できるかどうかって、大事なことですよね。<br />
で、あれはああだったよねって、じゃあそっから先の話をしようって、基準があるからこそできるわけだから。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>そうですね。彼らは今、何やってるかひとりひとりわかんないですけど、でもいいモノを持って、今もネットで遊んでくれてるのかなって、感じはします。</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>そういうふうに言っていただけると、自分の中でいちばんバランスの取れた説明のような気がしますね。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>良かったです。じゃあ、今日はどうも、ありがとうございました。</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>ありがとうございました。思った以上に。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>おもしろかったですね（笑）</dd>
</dl>
</div>
<p>（取材日：2009/7/9、取材場所：デジカル株式会社、会議室）</p>
<p>以上で対談は終了です。</p>
<p>一時間強のトークでしたが、文字にして25,000字近くあるほど濃密でした。船田さんから見て、いまのネットサービス、とりわけCGMと呼ばれる領域のサービスのことをどう思ってるのかが聞けたので満足です。</p>
<p>もし当時「オルトアール」で遊んでた方がいらっしゃれば、ぜひコメントしてください。船田さんのブログにお邪魔するのもいいかも。</p>
<ul>
<li><a href="http://www.nnar.org/" target="_blank">船田戦闘機日誌 at nnar</a></li>
</ul>
<p>最後に同行してくれた藤田さんとぼくの感想を。</p>
<blockquote><h4 class="title">取材を終えて（藤田）</h4>
<p>今回のインタビューは、かつての「オルトアール」ユーザーだった方ももちろんですが、僕としては、2000年のネットバブル以降に、この業界に入ってきた人たちに、特に読んでもらいたいと思います。</p>
<p>インターネットは新しい業界・仕事のイメージがあり（そういえば最近「ネット」とは言いますが、「インターネット」とはあまり言わなくなりましたね）、参考になる先人の知恵的なものが少ないと昔は思ってたのです。でも気付けば、Windows95が発売（1995年11月発売）されてから、早14年。</p>
<p>いろいろと条件や環境、技術は、日々変わっていきますが、変わらないものもあったんだなと思うと同時に、それらは参考になりうるものだったということに気付かされます。</p>
<p>逆に言えば、変わらないもの（コミュニケーション、ビジネス）が、これから先の変わるもの（条件や環境、技術）によって、今後どういうことが起こりうるか、どんな新しい可能性があるのかを考えられるということでもあります。</p>
<p>僕は「オルトアール」のことを、2年くらい前まで知らなかったのですが、パソコン通信（<span class="vtip" id="tips" title="カナダのSoftArc社が開発したMac OS用の商用ソフトウェアで、GUIを使ったパソコン通信ホスト局を手軽に開局することができた。電話回線を引いて個人がパソコン通信を運営できていた（でもすごい金がかかってた）牧歌的時代の話。">FirstClass</span>）は、やっていましたので、共感できるお話が多かったです。<br />
そして、船田さんは当時、そのパソコン通信をやっていた人たちと同じ匂いを感じる人でした。</p>
<p>このインタビューが、こういう人がもっと出てくるきっかけになれば、と思います。
</p></blockquote>
<blockquote><h4 class="title">取材を終えて（河野）</h4>
<p>約7年ぶりの再会ということで、お互い年をとったわけですが、自分がようやく当時の船田さんの年齢になったことで、いろいろと思うことがあります。</p>
<p>当時のぼくは自分でも「まんがseek」というコミュニティサイトを運営していたし、そもそもニフティに入社したのもネットコミュニティを作っていくことに関心があったわけですが、実際にそこについては自信も（それなりの能力も）あったんだけど、それをビジネスとして捉えてはいなかったし、はっきり言えば「甘チャン」だったと思うわけです。</p>
<p>「人が集まれば、あとはなんとかなるでしょ」という浅はかで愚かな人たちを、今のぼくは批判しているわけですが、当時のぼくは似たようなものでした。ましてや当時は今よりも広告モデルが成立しにくかったので、ぼくが「手伝いたい」と会いに行ったのは、「楽しそうだから仲間に入れて」と大差ない話です。思い出すとちょっと恥ずかしいくらい。</p>
<p>で、まあそうは言ってもぼくもあれから経験を積んで、楽しいこと（趣味や道楽）とビジネス（金儲け）を分けて考えられるようになったし、それらをどの一点で結びつけられるかを考えるのが実際に自分の仕事になってたりするわけですが、こうしてオリンピック2回分の年を経て再会するというのは、人生はほんと何が起こるかわからないものだなあとつくづく思います。</p>
<p>この対談で話してるのを自分で読み返してみて、ぼくがブログに可能性を見いだしたのは、まさに「ひとりごと」の延長に会話が生まれるという部分だということがよくわかった。これは、ネットを使えば時間や空間を飛び越えて、いろんな人と会話できるという、ネットの本質を追求したいという考えなんだけど、同時に、船田さんが「オルトアール」を作っていくアプローチと決定的に違いがあることも感じた。</p>
<p>会話には相手が必要で、その相手となる誰かを連れてくるってのはとっても大変なことで、だからぼくなんかは後回しに考えちゃうんだけど（その結果、まずは「ひとりごとから始めよう」となる）、船田さんのアプローチは違ってて、だったら誰でも始められる「雑談」を扱おうとしたのがすごいなと。<br />
もちろん仕組みとしては最初に数人の友人がいる前提のサービスになってしまうんだけど、今のぼくはこっちのほうが健全で王道な気がする。<br />
（だからこの観点で言うと、Twitterはブログの後継になるわけ）</p>
<p>まあまだまだいろいろと書きたいことはあるんだけど、あのとき「オルトアール」で遊んだ数年間はぼくにとっては本当に財産で、自分の中では「超えなきゃいけないハードル」として今でも常に意識しているサービスです。
</p></blockquote>
<p>あと、同人誌でも船田さんのインタビューが読めます。ぼくはこれを読んでたのもあって、できるだけ重複した質問を避けるようにしたので、ご興味のある方はこちらから購入できます。</p>
<p><a href="http://www.320per.net/alt-r/"><img src="http://www.320per.net/alt-r/banner/altr_comiket_mixi.jpg" border="0"></a></p>
<p>それではまた。</p>
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		<item>
		<title>早すぎたCGMサービス「オルトアール」の話（その7）</title>
		<link>http://talking.jp/archives/152</link>
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		<pubDate>Mon, 10 Aug 2009 00:00:04 +0000</pubDate>
		<dc:creator>河野</dc:creator>
				<category><![CDATA[早すぎたCGMサービス「オルトアール」の話]]></category>
		<category><![CDATA[CGM]]></category>
		<category><![CDATA[オルトアール]]></category>
		<category><![CDATA[ネットメディア]]></category>
		<category><![CDATA[船田巧]]></category>
		<category><![CDATA[船田戦闘機]]></category>

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		<description><![CDATA[「オルトアール」が終了して2年、船田さんは今何をしてるのか、これから何を企んでいるのかを聞きました。今度こそ、ぼくもいっちょ噛んでお手伝いをしたいなと、リベンジを目論みつつ。
当時のユーザーのみなさんにはおなじみの「10 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>「オルトアール」が終了して2年、船田さんは今何をしてるのか、これから何を企んでいるのかを聞きました。今度こそ、ぼくもいっちょ噛んでお手伝いをしたいなと、リベンジを目論みつつ。</p>
<p>当時のユーザーのみなさんにはおなじみの「<span class="vtip" id="tips" title="船田さんの口癖というかライフワークというか生き様というか、とにかく「船田巧」イコール「100億円プロジェクト」なくらい同一なふたつの単語なのです。">100億円プロジェクト</span>」についても少しつっこんでみましたよ。</p>
<div id="paragraph">
<h3 class="title">で、最近どうなんですか</h3>
<p><img src="http://farm3.static.flickr.com/2563/3704621174_e359111b53.jpg" alt="" width="400" /></p>
<dl>
<dt>河野：</dt>
<dd>今日の対談で、ぼくの中でテーマはふたつあったんですよ。<br />
ひとつは雑談とか、あとはオンラインコミュニティとか、そういうメディアですよね。今でこそ「<span class="vtip" id="tips" title="Consumer Generated Mediaの略で、文字通り、消費者が内容を生成していくメディアのこと。具体的にはブログのように、インターネットを活用して、多数の消費者がテキストや画像、動画などを投稿して、さまざまなコンテンツ、さらにはその集合体としてのメディアを形成すること。">CGM</span>」とか「Web2.0」って言われて、いろんな会社、いろんなサイトができてるんですけど、とっくの昔からそういうものはあって、実際にそういうものを作ってらっしゃった船田さんに、今のネット事情ってどうなのかを伺いたかったっていうのがひとつ。<br />
もうひとつは、船田さん自身がこれから何か企んでらっしゃるのかなとあって、それをもし聞けたなら、ぼくはたぶんあの当時よりも、少しは大人になったので（笑）なんかそこに絡めるんじゃないのかなってのもあったんですね。</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>なるほど。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>ブログはひととおり読んできてるですけど、あんまり仕事の話とかって、書かれてないですよね。自転車と電子工作の話はいっぱい書いてあるんですけど（笑）<br />
今はどういうことをされてるんですか？</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>えーっと、「オルトアール」をやめて、その年の年末ぐらいに「もう僕は会社に行きません。ギャラもいりません。僕はいないと思ってください」って言って、ほんとにまあ、中野坂上の事務所に行くのをやめちゃったんですよ。<br />
で、家にずっと引き籠って、これからどうしようかなって思って。しばらくブラブラしていたら、またいろいろとやりたくなるだろうと思ったんですよ。とりあえず自転車には乗ってたんですけどね。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>はい。</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>たぶん僕は自転車がいちばん好きだから、自転車屋さんになりたいなと思ってたんですけど（笑）、やっぱり自転車屋さんは難しいなと冷静に考えたらわかって、さらにその原点に遡ろうとして、秋葉原に立ってたわけですね。<br />
それまでもずっと秋葉原に行ってたんですけれども、そのときは部品屋さんの前で。<br />
で、部品を買って帰って、ハンダ付けしてたら、いちばん原点度の高い原点はここだって感じがしたので、そのまま原点に帰れるだけかえって、お金がなくなるまでやってみようって思ったのが、日記に電子工作が出始まったころですね。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>なるほど。</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>で、今日に続く、ですね（笑）</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>あはは（笑）</dd>
</dl>
</div>
<p><span id="more-152"></span></p>
<div id="paragraph">
<p><img src="http://farm3.static.flickr.com/2659/3703808229_1514c7e608.jpg" alt="" width="400" /></p>
<h3 class="title">オープンソースハードウェアが、さらにひとつ加わった</h3>
<dl>
<dt>船田：</dt>
<dd>やっぱり、やってるといろいろわかってきて、わりといいなっていうモノに出会えて、今年、翻訳書（「<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4873113989?ie=UTF8&#038;tag=smashmedia-22&#038;linkCode=as2&#038;camp=247&#038;creative=7399&#038;creativeASIN=4873113989">Arduinoをはじめよう</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=smashmedia-22&#038;l=as2&#038;o=9&#038;a=4873113989" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />」オライリージャパン刊）も出して。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>してましたね、3月に。</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>「オープンソースハードウェア」っていう言葉で括っちゃっていいと思うんですけれども。そういうことをやってる、トンがった人たち、活動みたいなものが、自分のやりたいことに近いと思えるようになったんです。</p>
<p>自分の中では、パッケージゲームもオンラインコミュニティも、この手のオープンソースハードウェアも繋がってるな、と確認できたってことですかね、今の段階は。</p>
<p>自分の中ではこれをどうマネタイズするかってのも、当然考えてて、これから先、どっかの段階でマネタイズに向けて、何か勝負しなきゃいけないだろうって思いますけれども、まだちょっと、そういうネタには育ってないかなっていう。<br />
ただ、最近、電子工作業界ってそんな大きいわけではないので、いろんな人にいろんな意見を聞ける立場にはなってきてますね。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>なるほど。</dd>
</dl>
<h3 class="title">100億円プロジェクト</h3>
<dl>
<dt>船田：</dt>
<dd>電子工作の世界は、どかーんと、ひと山当てに行くっていう感じではないっていうのがわかったので、地道に、自分の良心に近いところでやろうかなっていう仕事ですね。それとは別に、もうちょっと当てに行くこともしなきゃいけないかなと思ってます（笑）</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>はい、100億円プロジェクト（笑）</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>ええ（笑）<br />
100億円も狙ってかなきゃいけないので。まあいろいろ考えていかなきゃと思ってます。</dd>
</dl>
<p><img src="http://farm3.static.flickr.com/2449/3703809031_6a734cde4b.jpg" alt="" width="400" /></p>
<dl>
<dt>河野：</dt>
<dd>ぼくはてっきり、ブログの工作の話とか読んでて、それこそ<span class="vtip" id="tips" title="無線LANと3.5型の液晶ディスプレイを備えた、シンプルなパソコンというか未来っぽい電化製品。いろんなプログラムを、必要に応じてインストールすることができるので、目覚まし時計にもフォトフレームにもなるらしいんだけど、使ったことないのでよくわかんない。">Chumby</span>とか、HPのすごい電卓の話とかがあったんで、ハードウェアをやりたいのかなって思ってたんですけど。</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>（名刺にある）「武蔵野電波」っていう会社は、スタパ斎藤と出資して作ってます。<br />
で、なんでわざわざ会社にしたかっていうと、これまであっちやったりこっちやったりしてるけど、我々が唯一やっていないのは、ハードウェアを作って売ることだから、それやろうよと。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>なるほど。</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>だから「武蔵野電波」の活動としては、ハードウェアを作って売るってのが、最終目標です。でもそれは非常に大変というか、いろいろ不自由なことが多いと。</p>
<p>それこそ特許だったりだとか、いろいろあると。なので、大っきくお金儲けを狙っていくというよりは、自分たちの楽しさとか、気分の良さみたいなものを、狙っていく方かと。<br />
100億円の気配はまったくしないですね（笑）</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>（笑）</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>だからまだ話せる段階ではないんですけど、それ以外で100億円が狙えそうなことを、ようやく少しずつ考えたり動いたりしてるところですね。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>ではその話がオープンになるのを楽しみにしてます。</dd>
</dl>
</div>
<p>（取材日：2009/7/9、取材場所：デジカル株式会社、会議室）</p>
<p>「100億円プロジェクト」はまだ公開できないとのことですが、着実に動いてるみたいで楽しみです。みんなで応援、じゃなくてぜひ乗っかって1億円くらいもらいたいものですね。</p>
<p>さて、次回はついに最終回。当時のユーザーのみなさんは必読です。</p>
]]></content:encoded>
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	</item>
		<item>
		<title>早すぎたCGMサービス「オルトアール」の話（その6）</title>
		<link>http://talking.jp/archives/148</link>
		<comments>http://talking.jp/archives/148#comments</comments>
		<pubDate>Fri, 07 Aug 2009 00:00:23 +0000</pubDate>
		<dc:creator>河野</dc:creator>
				<category><![CDATA[早すぎたCGMサービス「オルトアール」の話]]></category>
		<category><![CDATA[CGM]]></category>
		<category><![CDATA[オルトアール]]></category>
		<category><![CDATA[ネットメディア]]></category>
		<category><![CDATA[船田巧]]></category>
		<category><![CDATA[船田戦闘機]]></category>

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		<description><![CDATA[今回はTwitterなど、ここ数年に登場した海外のネットサービスについての感想を伺っています。
ケータイやゲーム機などの端末や、WiMAXなどのネット環境の発展が、コミュニケーションそのものを変えていくという話は、読み返 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>今回はTwitterなど、ここ数年に登場した海外のネットサービスについての感想を伺っています。</p>
<p>ケータイやゲーム機などの端末や、<span class="vtip" id="tips" title="詳しいことはよくわかんないんだけど、Worldwide Interoperability for Microwave Accessの略で、高速ワイヤレスインターネットのこと。従来の無線LANとは異なり、広いエリアで利用可能となるので、将来は外出先や移動中などどこでも高速インターネットを利用することが可能になるらしい。パソコンやケータイのほか、カーナビなんかも使えるとおもしろくなりそう。">WiMAX</span>などのネット環境の発展が、コミュニケーションそのものを変えていくという話は、読み返しててもじつにおもしろかったです。</p>
<div id="paragraph">
<h3 class="title">船田さんから見た「Twitter」について</h3>
<p><img src="http://farm4.static.flickr.com/3519/3703811851_2b518f50d5.jpg" alt="" width="400" /></p>
<dl>
<dt>河野：</dt>
<dd>それじゃ、「オルトアール」が終わってから、もうすぐ2年になるんですけど、その間に出てきたサービスについてお聞きします。それこそ、日本だけでなくてUSも含めると、いろんなものが出てきてますよね、ここ数年って。<br />
その中で、何かこれやられたな、これおもしろいなみたいなネットのサービスって、ありますか？</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>ここ1年ぐらい、Twitterがまた流行ってるじゃないですか？</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>はい。</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>あれはある意味ゆり戻しじゃないですか。1行ブログというか、非同期チャットみたいなことですよね。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>そうですね。</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>だから、やっぱり、繰り返してるなと。ネットのサービスはぐるぐる繰り返してるなという感覚は、やっぱり正しいのかなと。<br />
そうすると、再来年あたりに「オルトアール」をまたやると、ちょうどいいのかもしれない（笑）</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>ははは（笑）</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>そんなわけで、繰り返し感があるっていうのは、やっぱりひとつ感じてますね。あとはなんだろ、うーん、これというのはないかな。いわゆるその、なんとか.comで、これだっていうものは、ないですね。ここ数年。</dd>
</dl>
</div>
<p><span id="more-148"></span></p>
<div id="paragraph">
<p><img src="http://farm4.static.flickr.com/3493/3704620936_c575f2d836.jpg" alt="" width="400" /></p>
<dl>
<dt>河野：</dt>
<dd>船田さんはTwitterのアカウントを消しちゃいましたよね？</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>1回取って、消して、でもなんだか、また最近……。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>やってるんですか？</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>1日1回ぐらいしか書かないんですけども、一応やってます。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>あ、ほんとですか。</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>なんにもやらないのはあれかなと思って、いちばん気持ち悪くないのはどれかなと思って。Twitterが、いちばんイヤじゃないって気がするって。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>そうなんですね。<br />
Twitterは、わりとなんか、2000年当時のネットの空気に近いなと感じますよね。</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>ええ。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>まあなんか、一部のうるさい人たちはいて、やたら説教してくれる人もいるんですけど（苦笑）<br />
でも大多数の人たちは、ほんとのほほんとしていて、ゆるーく繋がってるっていう。</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>あと、その距離感を自分で決められるじゃないですか。フォローしないっていう選択もありますよね。僕、あんまりフォローしないんですよ、大変なんで。<br />
あの、繋がりを自分で100％コントロールできるっていうのも、非常に大事な気がしますね。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>同感です。</dd>
</dl>
<h3 class="title">これからのコミュニティ、これからのコミュニケーション</h3>
<dl>
<dt>船田：</dt>
<dd>あと、そうですね、今日の時点で明確にはなってないけれども、<span class="vtip" id="tips" title="持ってる人はそうでもないけど、知ってる人はやたら多いApple製の携帯電話というかスマートフォン。">iPhone</span>とか、<span class="vtip" id="tips" title="アンドロイドと読む。Google社が携帯電話用ソフトウェアのプラットフォームとして開発している。そもそもは米Android社が開発していたOSであるが、2005年にGoogleが買収した。">Android</span>とか、ああいった片手で使えて、かなりの帯域でネットに繋がってる状態っていうものが、ひと皮また剥けてきた感じはありますよね。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>はい。</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>「オルトアール」を思い返しても、J-PHONEで写真をメールで送れるようになった時に、ものすごい新しいことが起きた気持ちがしたので、あのへんで、なんかないかなっていう感覚、何か起きつつあるのかなっていうのは、あるといえばありますかね。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>それこそ、WiMAXとかが普及していけば、もっとなんかおもしろくなりそうですよね。</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>ええ、そうですね。で、今度は<span class="vtip" id="tips" title="2009年11月1日に発売予定の「PSP go」のこと。最大の特徴はUMDドライブを廃し、代わりに16GBのフラッシュメモリを搭載している点。このフラッシュメモリにゲームなどのデジタルコンテンツを保存して利用する。結果として、ゲームソフトを売ってきた家電量販店が不要になるので反発も大きいが、時代の流れとしては正しいし、ソニーらしい先取り感があって個人的には応援したい。">PSPも、ネット端末</span>なわけですよね。そうすると、またちょっと違ってくると思うんですよね。<br />
さっきiモード的に毎月200円もらえるならば、コミュニティのサービスも違うあり方があるんじゃないかっていうことを言ったワケですけども、モバイル端末の普及によって、さらに可能性が出てきますよね。</p>
<p>当然、ソニー・コンピュータ・エンタテインメントの人も今、考えてると思うんですよ。新しいPSPがコミュニティ全体の窓口になるっていうことを。そうなった時に、ちょっと新しいことが起こるのかなって、今後1、2年くらいを想像すると思います。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>特にああいう、ゲーム機は海外でも同じものを使うじゃないですか。</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>うん、そうですね。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>ぼくもよくゲームをするんですよ。で、「<span class="vtip" id="tips" title="任天堂のレースゲーム。スーパーファミコンの頃（1992年）からあるので、すでに20年近い作品。最新版の「マリオカートWii」では世界中のプレイヤーと対戦することができ、時間帯によって対戦相手の所属国が変わるのでおもしろい。まさに時差を体験することができる。">マリオカート</span>」とかやってても、ああいう言語がいらないコミュニケーションってすでに成立してるんですけど、今後さらにおもしろくなるんじゃないかなと思ってますね。</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>そうですね。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>あとぼくは「<span class="vtip" id="tips" title="KONAMIのサッカーゲーム。最高。もうずっとやっててもいい。データを編集できるので、USB経由でデータを交換できるPS3版では、ネット上で編集後のデータが共有されている。">ウイイレ（ウイニングイレブン）</span>」というサッカーゲームが好きなんですけど、あれもチャットではないんですけど、ボタンを押すことで「ざまーみろ！」とか「やったぜ！」とかメッセージを送れるんですよね。</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>なるほど。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>ぼくの画面では日本語で表示されてるんだけど、メッセージを送ったら、きっとむこうのやつらは英語でそれが表示されているんですよ。<br />
マイクつけてしゃべるタイプのネットワークゲームもありますけど、ああいう限られたボタンの数だけで十分、やり取りはできたりしてるんですね。あれは、なかなかおもしろい、コミュニケーションのカタチですね。</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>そうですね。</dd>
</dl>
<h3 class="title">船田さんから見た「YouTube」と「Flickr」について</h3>
<p><img src="http://farm3.static.flickr.com/2605/3704621068_a3fd697064.jpg" alt="" width="400" /></p>
<dl>
<dt>船田：</dt>
<dd>それで、僕がいちばん、好きなサイトは<span class="vtip" id="tips" title="Googleが運営する動画共有サイト。2005年にサービスを開始し、翌2006年にGoogleが16億5000万ドルで買収した。ホットケーキ何枚食べれるんだろう。">YouTube</span>なんですよ。YouTubeだけあればいいぐらいで、YouTubeの中に住みたいぐらいなんですよ（笑）</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>（笑）</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>YouTubeって、それこそいろんな言語の動画があるんだけれども、言葉が分からなくても、おもしろければ観ますよね。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>はい。</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd><span class="vtip" id="tips" title="Yahoo!が運営する写真共有サイト。ルディコープ社が2004年にサービスを開始し、2005年にYahoo!が買収した。そもそも大規模多人数参加型オンラインゲームのツールのひとつとして開発された経緯があり、出自がなんとなく「オルトアール」に似ている。">Flickr</span>もそういうとこ、あるかな。<br />
だから、FlickrとかYouTube的なものに、携帯電話とかも含めて、もっといろんな端末から入れて、言語の壁とかユーザーインターフェースの壁みたいなものが下がってくると、今までは想像もできなかったことが、もしかしたらぼこっと起こっちゃうのかなって、思ったりはしてます。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>ご自身で、そういうのをやろうとは思わないんですか？</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>日本ってFlickr（日本語版）がないじゃないですか。Flickr的なものも。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>いくつかはあるんですけどね。ポータルが提供してるものとか、ベンチャーがやってるのとか。</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>つまり、えーと、独立した写真共有サイトで、みんなが知っているようなものって、ないですよね。それは、なぜかなとずっと思ってるんですよね。オレがやらないせいか、とか。冗談ですけどね（笑）</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>ははは（笑）</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>なんでないんですかね？</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>なんでですかね？<br />
うーん、サービスとしてはいくつかあるんだけども、まさにおっしゃったみたいに、越えてないってことですよね。その理由はきっとあると思うんですよね。</p>
<p>ぼくは、「オルトアール」がやってた「ML-5」にしろ「<span class="vtip" id="tips" title="船田さんやスタパ斎藤さんが結成していたサイバー写真集団。「オルトアール」上にその写真コンテンツがアップされていた。">写団Z</span>」にしろ、あの手のサービスに対して「こういう使い方すればいいんだよ」っていう、お手本みたいなのを用意して、みんながそれを見ながら自分の使い方を模索していったというのが必要だと思うんですよね。なんていうか、先行していった人とフォロワーとが、ひとつのサービス内にあって、その結果、フォロワーがどんどん増えていったっていう、そんな関係があるじゃないですか。</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>うん、うん。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>写真共有サイトって、そういうプロデュースを誰もしてないんですよね。ぼくが知らないだけかもしれないけど。「Flickrみたいなことができます、ここにあなたの撮った写真をばんばんアップできます」っていう、機能提案だけしてて、こういう使い方をしたら楽しいよって話、まあ用途提案ですね、そういうのは、ぜんぜんしてなくて。</p>
<p>写真がアップロードできるんだったら、みんなでクリスマスツリーの写真を撮ってきましょうコンテストだとか、冷麺PRキャンペーンやりましょうだとか、そういう巻き込みをしていって、ユーザーに参加してもらうみたいなことをしないと、なかなか一定数を超えないんじゃないかと。<br />
そのへんの、サイトのプロデュースとかメディアのプロデュースっていうのは、すごくヘタな気がするんですね。</p>
<p>けっきょく「何々ができますよ」ってだけだと、ボタンが多すぎる家電と一緒で、誰も使わないですよね。</dd>
</dl>
</div>
<p>（取材日：2009/7/9、取材場所：デジカル株式会社、会議室）</p>
<p>船田さんの、いちばんイヤじゃない気がするのがTwitterだったというのは、ぼくも同じなのでよくわかります。けっきょく多くのSNSのように閉じていけばいくほど、一見安全性は高まるように思えるのですが、同時にめんどくさい人間関係を受け入れなきゃいけないし、読まれたくない人（たとえば上司なんか）をきちんと断る強い意志も求められたりするので、仕組みとしては完璧でも、実際にそれを使いこなすのは相当大変です。</p>
<p>むしろTwitterのように（閉鎖的にはできなくもないけど）基本的にはオープンで、自分の書いたことはダダ漏れさせつつ、誰のダダ漏れを読みたいかを自由に選んでいくというほうが健全だし、ネット的だと思うのです。</p>
<p>次回は月曜日の更新です。最近の船田さんの興味関心について伺ってます。お楽しみに。</p>
]]></content:encoded>
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	</item>
		<item>
		<title>早すぎたCGMサービス「オルトアール」の話（その5）</title>
		<link>http://talking.jp/archives/146</link>
		<comments>http://talking.jp/archives/146#comments</comments>
		<pubDate>Thu, 06 Aug 2009 00:00:47 +0000</pubDate>
		<dc:creator>河野</dc:creator>
				<category><![CDATA[早すぎたCGMサービス「オルトアール」の話]]></category>
		<category><![CDATA[CGM]]></category>
		<category><![CDATA[オルトアール]]></category>
		<category><![CDATA[ネットメディア]]></category>
		<category><![CDATA[船田巧]]></category>
		<category><![CDATA[船田戦闘機]]></category>

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		<description><![CDATA[ということで、今回は避けては通れない（まあ通ってもいいんだけど）サービス終了時の話を聞いています。アホな質問だなと思いつつも、あの事件がなかったらどうだったのかを直接聞いてみました。
このあたりは当時の船田さんの日記もあ [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>ということで、今回は避けては通れない（まあ通ってもいいんだけど）サービス終了時の話を聞いています。アホな質問だなと思いつつも、あの事件がなかったらどうだったのかを直接聞いてみました。</p>
<p>このあたりは当時の船田さんの日記もあわせて読まれるとよいかと。</p>
<ul>
<li><a href="http://www.nnar.org/log/ml-2-1768.html" target="_blank">ML1&#8211;やられた……。</a></li>
</ul>
<div id="paragraph">
<h3 class="title">あの事件の話を</h3>
<p><img src="http://farm3.static.flickr.com/2449/3703809031_6a734cde4b.jpg" alt="" width="400" /></p>
<dl>
<dt>河野：</dt>
<dd>2007年に、えっとギリシャ人 でしたっけ。</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>ええ、ギリシャ人。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd><span class="vtip" id="tips" title="そのギリシャ人のバカによるドメインハイジャック事件のこと。「オルトアール」を運営していた、alt-r.comのドメインを奪われたために管理できなくなった。まあ「まんがseek」をやっていたドメイン、mangaseek.netはパスワードを忘れて更新できずに、他の人に奪われたんだけど（ちょっとマヌケです）。">あの一連の事件</span>で「オルトアール」が終わっちゃったんですけども、まあしょうがなかったとはいえ、いきなりだったじゃないですか？</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>ええ。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>で、あれがもしなければ。まあ「たられば」の話をしてもしょうがないんですけど、あれがなければ、今でも「オルトアール」はずっと続いてたんですかね？</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>そうですねえ、それは自分でも考えるんですけども、ギリシャ人はほんとに、ほんとにキッカケに過ぎないんですよね。<br />
いつ、どこで、どうやめようかなーってのは、ずーっと考えてて。<br />
あのギリシャ人にやられちゃったドメインジャックの件も、次の週にはもう復活してるんですよね。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>そうなんですか？</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>管理会社の<span class="vtip" id="tips" title="アメリカにあるドメイン管理会社、Network Solutions Inc.のこと。今は日本語で簡単にドメインも取得できるんだけど、昔はドメイン取るのに英語必須でそりゃもう大変だったんだから。">NSI</span>とやりとりして、アカウントを完全に僕が取りもどすとこまではいかないんですけども、ギリシャ人からは取り上げて、ひとまずNSI預かりの状態には、1週間後にはなってるんですよね。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>なんか、どこどこに英語の書類を出したりとか聞かれて。</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>ええ、ええ、そうですね。めんどくさいんで、ちゃんとやらなかっただけで。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>はい。</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>最初にこれはマズいと思ったのは事実です。ただ、ちゃんと考えないとマズいぞという状況は、1週間か2週間後くらいには解決してたので、そこで、（サービス終了を撤回することも含めて）考え直すことはできたんですけども。<br />
もう一回ちゃんとやる方向で考え直したとしても、今を逃したら、この先やめらんなくなっちゃうなって思ったのは、ありますね。</dd>
</dl>
</div>
<p><span id="more-146"></span></p>
<div id="paragraph">
<p><img src="http://farm4.static.flickr.com/3462/3703802829_212f0f2630.jpg" alt="" width="400" /></p>
<dl>
<dt>河野：</dt>
<dd>なるほど。</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>やめないで続けることが重要だから、もっとがんばれっていう自分もいて、でも続けるっていっても、7年やったぞと。自分の中では、準備の年も入れると8年やった気持ちになってるんで、8年やったら、もう十分やってるでしょうと。ドッグイヤーで言ったら、死んでてもおかしくないでしょって。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>たしかにそうですね。</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>なので、まあいろいろと考えはしたんですけど、最終的には8年やったからいいかなと。まわりの人もだいたい、そういう反応でしたね。役目を終えたとか、みんな勝手に言ってたんで（笑）</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>ははは（笑）</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>まあ、そういうふうに閉鎖を決めたんですけど、それこそやめる時にひどく言われるサイトも、あるじゃないですか？</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>ありますね。</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>そういう意味では、みんなもだいたい、空気読んでくれたなって、感じはしたので、まあ、結果的には良かったのかなと。<br />
「たられば」で言うならば、あのタイミングはきっとベストじゃないんだろうけれども、マルかバツかっていえば、マルだったのかなって思ってますね。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>ぼくがやってた「まんがseek」は2004年に4年目で閉鎖したんですけど、もっとしょうもない理由で終わってて、引っ越し先に光回線が引けなくて終わったんですよね。</p>
<p>もちろんレンタルサーバーを何台か借りて、移設なり移植なりするっていうのはできたんですけど、サーバーも5台か6台使ってたし、（ずっとプータローだったのが）その頃からビーケーワンの正社員になって忙しくなってしまったので、ちょっと大変だなと思って、けっきょくそこでやめちゃったんですよね。</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>ええ。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>まあサービスが終わるのは、なんかしら理由があるんですけどね。<br />
「オルトアール」の話も、たぶん船田さんの中でいろんな実験があそこで行われていて、途中からは極力シンプルみたいな形で、機能もあんまり付け加えずに。</p>
<p>たしか、この同人誌（「<span class="vtip" id="tips" title="びっくりするくらいよくできた同人誌。今時の同人誌はどれもこんなにクオリティが高いのかな。ってこれはぜんぜん解説になってないことに気付いたなう。">オルトアール総合雑談中心のほん</span>」）のインタビューでおしゃってたんですけど、要はサービスが廃れていくとかそういうことも含めて、見守りたいみたいな話をされてたじゃないですか。</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>ええ、そうですね。カッコつけてますね（笑）</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>ははは（笑）</dd>
</dl>
<p><img src="http://farm4.static.flickr.com/3474/3703812735_38623af6b8.jpg" alt="" width="400" /></p>
<dl>
<dt>河野：</dt>
<dd>なんていうか、コミュニティをちゃんとプロデュースするって言った時に、伸びてる時もわかってなきゃいけないし、同時に何をやったらダメになっていくかということもわかっておく必要がありますね。</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>ええ、そうですね。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>そういう意味では、船田さんにとっての「オルトアール」って、どう転んでも全部が教材になったのかなみたいな感じがしてたんですよ。</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>そう思いますね。<br />
あと、そこ（同人誌）に書いてあったかな。やっぱり最後の1、2年は、目的じゃないというか、気分の良くないことにエネルギーを割くことが増えていったんですね。たとえば、警視庁の外郭団体から「このメッセージを消しなさい」とか通告が来るとかね。</p>
<p>ま、そういうふうになってきたことは、今おっしゃったとおり、一概に下り坂とはいえないんだけれども、まあ十分、社会の一部になって、ある意味いいところも悪いところも社会と同化しちゃったっていうか。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>はい。</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>たまたま、ネットの中にあるだけで、そのへん歩いているのと一緒ってことじゃないですか。ラクガキすれば、おまわりさんに怒られるのと一緒のようにね。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>そうですね。</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>そういう感覚になってきたので、ここから先の、完全に一般化した後に何が起こるのかも大事なんですけども、まあそれは僕がやらなくてもいいよねとは思いましたね。普通の会社の人が普通にやったとしても、こっから先はもうわかることだなっていう。</dd>
</dl>
</div>
<p>（取材日：2009/7/9、取材場所：デジカル株式会社、会議室）</p>
<p>サービス終了というのは誰しも経験したくないものですが、だからこそ経験してる強さもあるのかなと最近は考えています。実際、サービスを終了するにあたっては、ものすごくいろんなことを考えますし、ユーザーからのさまざまな問い合わせにも対応するわけで、そこで得られる経験値は貴重だなと思うのです。</p>
<p>だんだんと話の終わりが見えつつありますが、次回はTwitterやYouTubeなど海外のサービスについての船田さんの感想を聞いています。</p>
]]></content:encoded>
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	</item>
		<item>
		<title>早すぎたCGMサービス「オルトアール」の話（その4）</title>
		<link>http://talking.jp/archives/143</link>
		<comments>http://talking.jp/archives/143#comments</comments>
		<pubDate>Wed, 05 Aug 2009 00:00:54 +0000</pubDate>
		<dc:creator>河野</dc:creator>
				<category><![CDATA[早すぎたCGMサービス「オルトアール」の話]]></category>
		<category><![CDATA[CGM]]></category>
		<category><![CDATA[オルトアール]]></category>
		<category><![CDATA[ネットメディア]]></category>
		<category><![CDATA[船田巧]]></category>
		<category><![CDATA[船田戦闘機]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://talking.jp/?p=143</guid>
		<description><![CDATA[今回は2004年頃から日本でも一気にブレイクしたブログについて、船田さんの意見を伺っています。
ぼくは自分でもブログを6年近く書いてるし、ブログの会社にいたくらいなので当然のように超肯定派なんですけど、船田さんの目にはど [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>今回は2004年頃から日本でも一気にブレイクしたブログについて、船田さんの意見を伺っています。<br />
ぼくは自分でもブログを6年近く書いてるし、ブログの会社にいたくらいなので当然のように超肯定派なんですけど、船田さんの目にはどう映ってるのか、とても興味がありました。</p>
<p>ではどうぞ。</p>
<div id="paragraph">
<p><img src="http://farm3.static.flickr.com/2553/3704613332_6db8c2a62a.jpg" alt="" width="400" /></p>
<h3 class="title">船田さんから見たブログについて</h3>
<dl>
<dt>河野：</dt>
<dd>ぼくは<span class="vtip" id="tips" title="アメリカに本社があるブログ専業の会社。日本法人も2003年に設立されている。Movable TypeやTypePad、Voxなどのサービスを世界中で展開。河野は2005年～2007年に在籍していた。">シックス・アパート</span>で働いてたくらいなんで、ブログをわりと肯定的に捉えていて、それこそこれがもっともっと、さっきの話で言うと、パソコン通信の終焉から次のステップに行く時に、ブログはいいんじゃないかと思ったんですね。</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>うん、うん。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>要は、何書いてもいい場所が自分用にあって、ここに書いてると、もしかすると誰かと繋がれるかもしれない、みたいなのがいいなあと。<br />
ぼくとしては、オンライン上に個人の声だったり、それはいわゆるテキストデータに限った話じゃないんですけど、そういった個人発（発信）のデータがたくさんアップされてることは、もう絶対的に善だろうと思っていて。<br />
それを支援するツールとしてブログはいいなあと。自分でもわりと早いタイミングで使ったし、結果的にそっちの会社に入ちゃったりもしたんですけど。</p>
<p>ちょうど<span class="vtip" id="tips" title="シックス・アパート社ができるきっかけとなったブログ用のソフトウェア。個人のみならず、企業がブログを構築する際にも利用されている。これを日本中に普及させるのが河野の仕事だった。">Movable Type</span>の日本語化ってのが2003年くらいから始まってて、その末から2004年にはココログを始め、ライブドアブログだとか、Yahoo!ブログだとか、ああいう無料ブログサービスっていわれるものが出てきたわけですが。<br />
船田さんは、ブログってものをどんなふうにご覧になられていたんですか？</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>まず、ネット上で日記を書く行為ってのは、その前からあったと思うんですけども、<span class="vtip" id="tips" title="1973年生まれ。早稲田大学文学部卒業。出版社、携帯電話向けサイト制作会社勤務を経て、主婦兼パートタイム・ライター。「オルトアール」には「ML7人衆」として参加していた。">堀越英美</span>さんから「あれをアメリカではブログと呼ぶらしい」って聞いたんですよね。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>はい。</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>カタカナ3文字の名前がつくっていうことは、まあメディアとして認知されたってことですよね。その行為にわかりやすい名前がポンとついたと。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>そうですね。</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>ブログが出てきたときに、こういう形になってくんだなっていうのは、思いましたね。特に（Googleが買収した)「<span class="vtip" id="tips" title="アメリカの無料ブログサービスで、2004年にGoogleに売却した。で、これを作った人がEvan WilliamsとBiz Stoneって人たちで、彼らがいま手がけてるのがTwitterというのはなんともすごい話。">Blogger</span>」を見た時に思ったのかな、いや違うかもしれない。ちょっとそのへんは曖昧なんですけど、ブログっていう概念を聞いて、それから少し観察していて、最終的に決め手になったのは<span class="vtip" id="tips" title="コンテンツの更新通知の仕組み。昔からあったんだけど、ブログの更新通知に使われるようになって一般化した。ブックマークでひとつずつ確認してまわらなくても、RSSリーダーと呼ばれるソフトを使うことで、更新されたブログだけを読むことができるのはとっても便利。でもいかんせんRSSって名称が微妙。">RSS</span>ですかね。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>ああ、日記に書いてありましたね。</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>ブログだけだったならば、やっぱり無秩序で、場合によってはタコ壺がたくさん並んでるだけのごちゃごちゃしたところになっちゃうかなというのもあったんですけど、RSSというフォーマットで、それがゆるーく、ざっと、網に掛けられる状態になったことで、ブログっていうモノ全体をひとつのメディアとして、考える余地が出てきたと思ったんですよね。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>はい。</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>だから、ブログっていう言葉を聞いた時は、短いラベルがついたことで、認知が上がって、わかりやすくなったなという程度だったんですけど、RSSを知った時に「ああ、こうなっていくんだな」って感じましたね。</dd>
</dl>
</div>
<p><span id="more-143"></span></p>
<div id="paragraph">
<dl>
<dt>河野：</dt>
<dd>RSSは「オルトアール」も対応されてましたよね。</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>そうですね、RSSでみんなが書いたものが引けるようになれば、ブログの空間と「オルトアール」の空間が、「オルトアール」的にいうと、すごくゆるーく繋がっていくわけですよね。<br />
ま、「これやっちゃうと、みんなブログの方が良くなっちゃうんじゃないかな」とも思ったんですけど（笑）</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>ははは（笑）</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>まあ、もうそういう時代なんだろうなと思ったんで、RSS（の実装）については迷いがなかったんですよね。</dd>
</dl>
<p><img src="http://farm4.static.flickr.com/3438/3704619056_a7e52c26ce.jpg" alt="" width="400" /></p>
<h3 class="title">なぜメールだったのか</h3>
<dl>
<dt>河野：</dt>
<dd>もうひとつ、ぼくがちょっと気になってたことを聞かせてください。<br />
「オルトアール」ができた当時は、サイト上に<span class="vtip" id="tips" title="インターネットを利用したチャットのシステムのこと。Internet Relay Chatの略。今でも使われているけど、普通の人は見たこともないと思う。">IRC</span>の解説テキストがあったりとか、国内のチャットサービスのディレクトリがあったりとか、わりとチャットを取り上げてましたよね。実際にチャットのシステムも作られてたし。</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>はい。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>だけど、「<span class="vtip" id="tips" title="「オルトアール」で提供されていた雑談システムのデモを兼ねていた、船田さんやスタパ斎藤さんらによる公開雑談コンテンツのこと。">ML-5</span>」のシステムを「<span class="vtip" id="tips" title="ユーザーが自由に雑談スペースを作れるようにした「オルトアール」のメインサービスのこと。これによってサイトのページビューは飛躍的に増加した。河野も利用していた。">開放区</span>」としてユーザーに提供して、まああとでそこにはチャットもつけましたけど、基本はメーリングリストっていうか、メールが中心のサービスでしたよね。</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>そうですね。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>で、それこそ最近ちょっと流行ってる、同期・非同期みたいな話でいくと、メールって非同期型のコミュニケーションツールじゃないですか。<br />
あの時にサービスの中心に、チャットではなくて、メールを選んだのは、どういう理由なんですか？</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>えっとですね、おおもとの、「オルトアール」って名前がつく前の、やりたいことを無理やりビジネスにくっつけたバージョンの企画書は、チャットの企画書だったんですよ。</p>
<p>リアルタイムのコミュニティ……、コミュニティって言葉をたぶん使ってなかったと思うんですけども、ネットワークゲームの発想に近いんですよね。それまでゲーム屋だったわけですから。<br />
ゲーム屋だったワタクシが、パッケージゲームはもうダメだと思って。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>（笑）</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>じゃあネットワークゲームにしましょう。その場合、ベースになるのは、やっぱりチャットですと。チャットの上に<span class="vtip" id="tips" title="2D/3Dのキャラクターのことで、自分の分身としてチャットやゲームに参加させる。このアバターを飾り付けるために洋服やアクセサリーのアイテムを販売することで、儲けている会社がある。PCだけではなく、ケータイサイトでも一般的。">アバター</span>があったりとか、マップ的な空間があったりっていうふうに、拡張していくことで、何か新しいものができると思うので、みなさんよろしくお願いしますってのが企画書の趣旨であり方針になってました。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>なるほど。</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>で、その方向も、粛々と作ったんですけども、ゲームの空間よりもまず、非同期な、ゆるい場、つまり時間軸上もゆるいし、距離感的にもゆるい空間がまずないといけないなと。そこで人が知りあって、より濃い空間であるオンラインゲームに行くっていうストーリーじゃないと、ワンストップのサービスとしては成立しないと思ったんです。<br />
じゃあ、順番からいうとゆるい方が先かなと思って、あのシステム（オルトアール）を作ったんですよね。まあ結果的にはゆるい方ばっかりやっちゃったっていう……、なんかゴメンナサイっていう、そういうとこ、あるんですよね（笑）</dd>
</dl>
<p><img src="http://farm4.static.flickr.com/3421/3703803979_15cdea856f.jpg" alt="" width="400" /></p>
<dl>
<dt>河野：</dt>
<dd>ははは（笑）<br />
ぼくは、「オルトアール」はメールだったから良かったなとすごい感じるんですよね。それは今のネットを見てても、リアルタイムの良さみたいなもの……、もちろん当時からぼくらは考えてたし、リアルタイムだからできることってのがあるのもわかってるんですけども。でも、同じ時間に繋ぐって、けっこうしんどい話じゃないですか。</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>そうですね。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>だから、あの時に、うーんどういえばいいのかな、遅いキャッチボールっていうか、ゆるいコミュニティは、ぼくとしてはすごい使いやすかったんですね。</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>パソ通第一世代なので、それこそ20歳代前半は、毎晩、ずーっとチャットしてたクチなんですよね。<span class="vtip" id="tips" title="当時は定額制は存在せず、従量制だったためにパソコン通信をすると電話代が繋いだ時間の分だけ請求されていた。そのため、23時以降に電話料金が安くなる「テレホーダイ」が1995年に開始されたときはパソ通ユーザーの間では絶賛された。">NTTに何万円と払ってた</span>クチなので。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>ぼくも近いものがありました（笑）</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>ちょっと今、名前が出てこないんですけども、アメリカの心理学者の本で、社会に完全に適応できてない状態の若者たちが、学校出てから社会に入る間までのモラトリアムとして、チャットみたいなものがあるっていう説明を読んだことがあるんです。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>はい。</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>自分としては、それは納得できる説明だったんですよ。<br />
でも「オルトアール」を作る時は一応、大人だったんで、大人はチャットできないよねってのが、まず前提としてあって、大人が普段使うインターネットのツールは、まあメールですよね。で、HTML書けないって人も、パッケージソフトを買わない人も、メールならほとんどの人は必ず使うと。<br />
メールが軸になって、そこでたいていのことができるっていう環境を作ってから、そこにいろいろ付け加えていくのが、先ほど言った、より濃いリアルタイム性だったりとか、いろんな意味でより濃いサービスに向かっていく上でのストーリーとしては正しいというような気がしたんですよね。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>なるほど。</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>あとはその、メールっていうのは、タダでいくらでも使えるっていう感覚が、当時から、他のものと比べると、あったのかもしれないですね。</dd>
</dl>
</div>
<p>（取材日：2009/7/9、取材場所：デジカル株式会社、会議室）</p>
<p>前回のmixiに続いて、今回はブログについてどう思ってるかを質問しました。あと当時も掲示板やチャットなどのサービスはあったのに、メールを中心にした理由もずっと聞きたかったので、いろいろわかって良かったです。</p>
<p>次回はいよいよサービス終了の話を伺います。</p>
]]></content:encoded>
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	</item>
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		<title>早すぎたCGMサービス「オルトアール」の話（その3）</title>
		<link>http://talking.jp/archives/138</link>
		<comments>http://talking.jp/archives/138#comments</comments>
		<pubDate>Tue, 04 Aug 2009 00:00:45 +0000</pubDate>
		<dc:creator>河野</dc:creator>
				<category><![CDATA[早すぎたCGMサービス「オルトアール」の話]]></category>
		<category><![CDATA[CGM]]></category>
		<category><![CDATA[オルトアール]]></category>
		<category><![CDATA[ネットメディア]]></category>
		<category><![CDATA[船田巧]]></category>
		<category><![CDATA[船田戦闘機]]></category>

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		<description><![CDATA[「ネットビジネスのマネタイズには3つしかない」と最初に言ったのはどこの誰だか知りませんが、僭越ながらぼくも同じ結論に数年前に至って、それ以来はあちらこちらで話をしています。
今回はそういうマネタイズにまつわるお話です。
 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>「ネットビジネスのマネタイズには3つしかない」と最初に言ったのはどこの誰だか知りませんが、僭越ながらぼくも同じ結論に数年前に至って、それ以来はあちらこちらで話をしています。</p>
<p>今回はそういうマネタイズにまつわるお話です。</p>
<div id="paragraph">
<p><img src="http://farm3.static.flickr.com/2441/3704615414_498c2c2ea8.jpg" alt="" width="400" /></p>
<h3 class="title">インターネットビジネスにおけるマネタイズ方法</h3>
<dl>
<dt>河野：</dt>
<dd>実際、インターネット上でビジネスを考える時に、さっき出てた<span class="vtip" id="tips" title="利用者から月会費なりコンテンツ利用料金を徴収するモデル。">課金モデル</span>の話、あるいは<span class="vtip" id="tips" title="サイト内に広告枠を作り販売して、広告収入を得るモデル。">広告モデル</span>、あとはまあ、「ほぼ日」みたいな作る、売るみたいな<span class="vtip" id="tips" title="サイトは自販機あるいは販促と位置づけて、実際に商品を売ることで対価を得るモデル。">物販モデル</span>。</p>
<p>ぼくは大きく分けて、この3つのモデルの派生しかないだろうと思っていて、当時と比べるとここ数年は、インターネットのユーザーが増えたんで、広告モデルが成功しそうな可能性がちょっと上がったと思うんですね。<br />
とはいえやっぱり、mixiみたいにどんどんどんどん広告の価格をダンピングされると、どこも儲かんなくなってるというのも現実としてあって。</p>
<p>それで最近では課金をどうするかっていう話が、また盛り上がってて、むしろネットでサービスなりメディアなりを成り立たせるには課金しかないんじゃないのみたいな意見も出てたりするんですね。</p>
<p>そういう意見もわかるし、とはいえ課金が成立するのは、いま船田さんが難しいっておっしゃったようになかなか簡単ではないと思うんですよね。</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>うん、うん。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>以前、船田さんはTwitterについて、儲かんなくていいぐらいの話だから成立してるみたいな話もされてたんですけど、いま実際にああいうサイトを作りたい、ああいうコミュニティを作りたいっていう人たちに対して、どこにマネタイズのプランなり戦略なりを考えていけば、実現可能性がありそうだと、アドバイスしてあげられますか？</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>僕のアドバイスだと、裏付けがないんで、あんまり説得力がないんですけど（苦笑）</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>ははは（笑）</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>まあ、可能な限り客観的に考えると、<span class="vtip" id="tips" title="NTTドコモが提供するインターネットサービス。本来はメールとウェブの両方を指しているが、一般的にはウェブのみを指すことが多い。公式サイトになれば、ドコモが課金の徴収代行をしてくれる。">iモード</span>のようなケータイサイトならば、どういった部分に対して対価を払っているのかよくわからないんだけど、そのサービスを使うことによって、お金が引かれていっているっていう、いい意味で曖昧な課金の概念を導入できるんですよね。コミュニティサイト側から見た場合。<br />
サービスのインフラを提供することによって、私たちは月100円なり、200円なりをいただくんですよって感じで言えると思うんですよ。</p>
<p>なので、インフラの提供と割り切ってしまって、そこでやりとりされるメッセージのおもしろさだったり、コミュニティの質みたいなものはいったん置いておいて、インフラです、インフラがんばってます、私たち努力してますから、だから200円くださいと。<br />
そのぐらいのところから、積み上げていく感じでしょうね。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>なるほど。</dd>
</dl>
</div>
<p><span id="more-138"></span></p>
<div id="paragraph">
<p><img src="http://farm3.static.flickr.com/2479/3704617206_deb7681378.jpg" alt="" width="400" /></p>
<dl>
<dt>船田：</dt>
<dd>じゃ、200円で何できるんだっけって話なんですけどね。<br />
ほんとに、いま現在、200円をiモードで課金して、「オルトアール」的なコミュニティやれるかっていうと、またいろいろ問題あると思うんですけども、考え方としては、そういう発想ならあるかなと。<br />
あとは、その200円を毎月もらうっていう課金手段が、iモードじゃない他のものが必要かもしれないっていうだけであって、論点は整理されるんじゃないかと思うんですよね。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>よくわかります。たしかにそうなんですよね。<br />
結局、ニフティも、ある年から、えっと何年だったかなあ、ちょっと何年か忘れましたけど、90年代の後半に<span class="vtip" id="tips" title="在職時なので1998年1999年くらいだったと思う。従量コースとか呼んでた時代で、今のように定額制とか繋ぎっぱなしとかは夢のような話。">IDひとつにつき200円ください</span>っていう、なんともひどい話をいきなり始めたわけですけど、それで売上ががーんと上がるんですよね。</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>うん、うん。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>要は売上のベースをどこに作るかっていう話で、ビジネスの根っこを支える意味では重要ですね。</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>そうですね。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>そこは、考えなきゃいけないですね。</dd>
</dl>
<h3 class="title">競合や、投資として考えた場合も踏まえて</h3>
<dl>
<dt>船田：</dt>
<dd>じゃあサービス利用で200円くださいって時に、結局その、ユーザーに安く資源を提供して、たくさんの人に使ってもらうっていうところに行き着きますよね、そのビジネスモデルは。<br />
それで、ビジネスなんで当然、競争になるワケじゃないですか。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>はい。</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>そうすると、今、言ったインフラ的な発想で行く場合は、規模の経済ですよね。スケーラビリティのあるシステムで、ちゃんとスケールさせていくことになる。</p>
<p>スケーラビリティだけあってもダメで、スケールしないといけないワケですよね。<br />
それをやろうとすると、必然的に日本語のコミュニティだと、<span class="vtip" id="tips" title="ざっくりした数字だけど、英語圏の人口は10億人を超えており、およそ10倍近い差がある。">母数の問題</span>で競争力がないわけですよ。</p>
<p>そこを解決しないと、いま言った正攻法で積み上げていくやり方を、日本の、日本語のコミュニティでやるっていうのは、難しい気がしてるんですよね。<br />
「そっか、それ良さそうだな」って、たとえば<span class="vtip" id="tips" title="世界でトップクラスの検索エンジンの会社。今は検索以外にもいろんなサービスを提供しており、なんの会社かわからなくなってきた。嫌いじゃないけど、心から好きにもなれない会社。">Google</span>にサクッとマネされたら終わるじゃないですか。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>そうですね（笑）</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>やっぱり競合がピッて出てきた時に、どのくらい軽く終わっちゃうかっていうところを、投資としてはちゃんと考えておくのも重要ですよね。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>はい。</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>そうすると、けっこう簡単にヒネられるビジネスだと思うんですよ。<br />
なので、さっき言ったのは、下から正攻法で積み上げていく場合として言ったんですけど、そこまで考えて、さらに言うと、やっぱり正攻法で積み上げる型を考えつつも、「ほぼ日」的な、あの手この手でマネタイズをして収益化を図るっていうほうが、やっぱりリアリティを感じますね。</dd>
</dl>
<h3 class="title">船田さんから見た「mixi」について</h3>
<dl>
<dt>河野：</dt>
<dd>たしかに今、おっしゃったとおり、言語圏の規模の話はありますよね。さらに言えば、日本ではすでに<span class="vtip" id="tips" title="もちろんYahoo!JAPANのこと。1日平均月間総ページビューは15億を超え、ユニークブラウザ数は2億以上、さらにYahoo!JAPANアクティブユーザーID数は2400万IDを超える超巨大ポータルサイト。圧勝。">Yahoo!</span>のアカウントって、ものすごくあるわけですよね。<br />
全世界でいうと、Goooleとかがものすごいアカウントをすでに持ってしまっていて、彼らが似たようなものを作ちゃった瞬間に、ユーザー数的には、あっという間に抜かれちゃうような土台はもう整ってしまっていて。<br />
まあGoogleなんかは、それこそサービスのいたるところに広告貼りますよみたいな、マネタイズそのものもけっこう簡単にできちゃいますよね。Yahoo!もできちゃう。</p>
<p>それこそ数年前までは、今もかな、いかにGoogleに買ってもらうかってのが、ひとつの<span class="vtip" id="tips" title="新興ベンチャー企業の出口戦略のことで、要はどうやって大金を手にするかって話。上場することもその手段のひとつだし、大手企業に買収されることもそのひとつ。">イグジット</span>みたいになってしまってたんですけど、なかなか独立した状態でがんばり続けるっていうのは難しいですよね。そういう意味では、「mixi」がわりとうまくひとり立ちしちゃった、できたケースだと思うんですけど。</p>
<p>ちょうど、「mixi」が出てきたのは2004年で、「オルトアール」の中間地点くらいなんですけど、「mixi」が出てきた時って、船田さんはどういうふうに見てましたか？</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>「mixi」はねえ、う～ん……、インターネットであるということは、徹底的にオープンであることの、いいところと悪いところを受け入れて、うまく使うってことだと思うんですけども。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>ええ。</dd>
</dl>
<p><img src="http://farm3.static.flickr.com/2430/3703802955_667845452f.jpg" alt="" width="400" /></p>
<dl>
<dt>船田：</dt>
<dd>でも、それをそのまま受け入れるんではなくて、君たちこの独自空間に入りなさい、というあり方は、僕の中では退化って感じですね。<br />
退化であり、怠惰である、という気持ちなんですね。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>うん、うん、なるほど。それはまさに、ぼくと同じですね。<br />
ぼくはニフティサーブ、もっと言うとパソコン通信が終わったっていうのは、イコール、クローズドコミュニティというものが、ひとつの幕を下ろしたと思っていて、逆にまさにおっしゃってる、すべてをオープンにするからこその……、まあ、ここの<span class="vtip" id="tips" title="一方を追求すれば、他方を犠牲にせざるを得ないという二律背反状態のこと。河野がわりと多用する言葉のひとつ。だって人生なんてトレードオフだらけでしょ。">トレードオフ</span>ですね。</p>
<p>要は、何かを失うから何かを得られるわけで、もちろんトラブルはあるだろうけど、そこにしか未来はないんじゃないかとも思ったわけです。そこに「mixi」が出てきた時に、ぼくはパソコン通信の再生産だなと思っていて、その後に起こりうる問題、トラブル、犯罪、全部、その時点で数年先まで見えたんです。それこそ「<span class="vtip" id="tips" title="大手電機メーカー社員がウイルス感染したために、超絶卑猥な彼女の写真がネットにアップされてしまった事件。そのカップルがmixiユーザーだったために、本名が特定されてしまった。当時のmixiが実名登録を推奨していたから特定されたという批判も起こったが、まあそれはお門違いと言うものだろう。なにゆえ「ケツ毛バーガー」なのかは書くのもバカらしいので検索してみてね。">ケツ毛バーガー事件</span>」とかも全部。<br />
ああいうパソコン通信時代にひととおりあったことが、「ああ、また起こるな」と。</p>
<p>でもそういうサービスが、何百万という人が使う、ある種のインフラになってしまった。<br />
もちろんそこにはいい話もたくさんあるだろうし、一概にすべてを否定するものではないんですけど、けっこうぼくは最初から「危険だな」と見てたんですよ。でも、誰も止められずに、大きくなっちゃったわけで。</dd>
</dl>
<h3 class="title">時代性と変わらないもの</h3>
<dl>
<dt>船田：</dt>
<dd>誰かが燃料をくべないと、あの手のものって、途中で萎んで、ビジネスとして回っていかなくなるはずなんだけども、あれは誰が、どうやって燃料をうまくくべて、スレッショルド（閾値） を超えるところまで持っていったんですかね？</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>えーと、ぼくも正解はわかんないんですけど、やっぱり、今日の話のテーマのひとつ、「時代性」みたいなものなんじゃないかと。</p>
<p>そういう意味では、彼らはいいタイミングで（サービスを）出したってのが、いちばん大きな理由としてあると思っていて、それは単純にインターネット人口が増えた、増えてないとかって話じゃなくて、<span class="vtip" id="tips" title="超巨大広告代理店。赤字と言っても社員の給料がハンパないので、業績批判に意味はない。とにかくネットではすぐに「電通の陰謀」論が起こりやすいんだけど、ほんとバカ。まあ電通もSecond Lifeを担いだりして、相当なアホだけど、あれは確信犯なので。">電通</span>をはじめとする、いわゆる「お金を持って来る人たち」がいちばん飛びつきやすいタイミングで、それはUSで「<span class="vtip" id="tips" title="いまだにうまいこと説明できないんだけど、インターネットが普及して、そこの参加者が増え、回線が高速化され、常時接続が当たり前になったために起こった変化に対するネーミング。「うぇぶにーてんぜろ」より「うぇぶつーぽいんとおー」と発音したほうがカッコいいのでオススメ。">Web2.0</span>」とか言われてるのを横目で見て、まあ実際は<span class="vtip" id="tips" title="梅田望夫さんのこと。日本におけるネット社会のスーパーアジテーター。天才と将棋とお金が好き。">梅田さん</span>の「<span class="vtip" id="tips" title="夢物語。駄作だけど、いいタイトルだと思う。">Web進化論</span>」を読んで煽られてなんでしょうけど、彼らがいちばん前のめりになったタイミングで、そしてその時いちばんユーザーを持っていたのが、「mixi」だったっていうのが成功要因じゃないかと、ぼくなんか見てて感じますけどね。</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>説明を聞いて、安心しました。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>（笑）</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>それなら、納得できるんですよ、ええ。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>ぼくはわりと、ネットユーザーの価値観とか倫理感っていうのは、10年前とあんまり変わってない気がしてるんですね。<br />
ただユーザーが増えれば、悪いことするやつも必然的に数は増えちゃうし、割合は変わんなくても実数が増えちゃうわけで。<br />
で、愚かな人が増えてるってのは事実としてあって、ブログ見てても、Twitter見てても、一定の割合の人は困った人たちですよね。でも、多くの人たちはわりとなんか、根っから楽しんでるみたいな……、そういう感じはしますね。</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>そうですね。</dd>
</dl>
</div>
<p>（取材日：2009/7/9、取材場所：デジカル株式会社、会議室）</p>
<p>「オルトアール」や「まんがseek」ができたのが2000年、ちょうど「2ちゃんねる」や「ほぼ日」も同じ頃にできています。<br />
今も続いてるサービスもあれば、もうなくなってしまったサービスもたくさんあります。10年近くも続いているのはもうそれだけで素晴らしいことですが、じゃあなくなったサービスがダメだったのかというと、必ずしもそうじゃないとぼくは思っています。</p>
<p>まあ「オルトアール」にしろ「まんがseek」にしろ、早すぎたことが終了の原因ではないんですけど、タイミング次第でブレイクの確率が相当変わるのも事実で、そういう意味ではちょっと早すぎたなあというのも正直な気持ちです。</p>
<p>次回はブログについての意見を伺っています。</p>
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	</item>
		<item>
		<title>早すぎたCGMサービス「オルトアール」の話（その2）</title>
		<link>http://talking.jp/archives/131</link>
		<comments>http://talking.jp/archives/131#comments</comments>
		<pubDate>Mon, 03 Aug 2009 00:00:19 +0000</pubDate>
		<dc:creator>河野</dc:creator>
				<category><![CDATA[早すぎたCGMサービス「オルトアール」の話]]></category>
		<category><![CDATA[CGM]]></category>
		<category><![CDATA[オルトアール]]></category>
		<category><![CDATA[ネットメディア]]></category>
		<category><![CDATA[船田巧]]></category>
		<category><![CDATA[船田戦闘機]]></category>

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		<description><![CDATA[船田さんと初めて会ったのは、いまからもう7～8年も前のことになります。その当時のぼくは半分、というかほとんど引きこもりで月に数回しか電車に乗らないくらいの怠惰な生活を送っていました。
そんなぼくが自分で手を挙げて手伝いた [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>船田さんと初めて会ったのは、いまからもう7～8年も前のことになります。その当時のぼくは半分、というかほとんど引きこもりで月に数回しか電車に乗らないくらいの怠惰な生活を送っていました。</p>
<p>そんなぼくが自分で手を挙げて手伝いたいと思ったのが「オルトアール」だったんですけど、当時はまだ27歳くらいで（とくに若いってわけでもないけど経験が浅すぎて）ビジネスについてはぜんぜんわかってませんでした。まあそんなんで手伝わせてくれと言えちゃうくらい、無知ってのは強いなあと思うわけですが。</p>
<p>てことでまずは当時の話から。</p>
<div id="paragraph">
<p><img src="http://farm3.static.flickr.com/2520/3704610988_c3111f7926.jpg" alt="" width="400" /></p>
<h3 class="title">初めて会った頃の話</h3>
<dl>
<dt>河野：</dt>
<dd>いまぼくは、ちょうど当時の船田さんの年齢になったんですけれど。</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>はい、はい。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>あの時、2002年か2003年ぐらいに、いきなりお手伝いしたいというメール差し上げて、中野坂上（当時のオフィスは中野坂上にあった）まで会いに行って、ぜんぜん使いものにならなかったんですけど（笑）</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>いや、そういうワケじゃないんですけれどもね。やっぱりビジネスとして、人をいっぱい雇って、ちゃんと会社として回して行くってのは難しいなと。<br />
「じゃあ、君が入ってきたら、ちゃんと面倒見てあげるよ。」って言える状況では、たぶんないだろうって、我々の側でも完全に感じてたので。<br />
カタギの人はちょっと距離を置いておいた方が安全なんじゃないかと思ってた時期ですよね。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>あはは（笑）<br />
ぼくの中で、自分からコンタクトを取って、会いに行ったのは初めてのことだったんですよね。今でこそ、いろんな人にこうやって、お話伺ったりするんですけど、当時は、どっちかっていうと引き籠ってたんで。</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>言ってましたね。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>その前だと、「<span class="vtip" id="tips" title="みんな大好きなめちゃかわメールソフト。ぬいぐるみなどのキャラクターがメールを配達しあうという画期的なアイデアで、メールそのものの利用率を上げるのに貢献した。友だちにあげるためにCD-ROMを2枚組にして販売した戦略も評価できる。">ポストペット</span>」を作られた八谷さん（八谷和彦）にメールしたくらいかな。彼は「<span class="vtip" id="tips" title="「ひとつの場所に、たくさんの人たちの日記を100日間集める」がコンセプトのネットメディア。1995年に実施された。河野は八谷さんに依頼して再実施することを容認してもらい、2000年に自作のCGI（たぶんどっかのを改造した程度だったと記憶）を利用して主催した。">メガ日記</span> 」っていうサイトやっていて……。</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>やってましたね。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>あれを知ったときにはもう終了してたので、ぼくがもう1回やりたいから「メガ日記」という名前を使ってもいいですか、みたいな連絡を取ったぐらいで、ほんとに数少ない自分から動いた経験なんで、船田さんとのことはとてもよく憶えているんですよね。</dd>
</dl>
</div>
<p><span id="more-131"></span></p>
<div id="paragraph">
<h3 class="title">船田さん本人によるオルトアールの自己採点</h3>
<p><img src="http://farm4.static.flickr.com/3421/3704617554_154b72222e.jpg" alt="" width="400" /></p>
<dl>
<dt>河野：</dt>
<dd>ぼく自身、「2ちゃんねる」は、一時期、それこそ存続危機みたいなのがあって、<span class="vtip" id="tips" title="「板」というのはテーマごとの掲示板を指す。「2ちゃんねる」にある掲示板のひとつで、UNIXという超専門的なテーマで、サーバー管理などの話題が中心。転送量が大きくなってサービスの存続が危ぶまれた当時、この掲示板の常連ユーザーが中心となって「2ちゃんねる」のプログラムの改良が行なわれ、結果として閉鎖を免れたという話がある。">UNIX板の人たち</span>が頑張ってプログラムを改良した話とかも、ずっとリアルタイムで見てて。</p>
<p>ぼくも「まんがseek」のプログラムをひとりで書きながら、プログラム板とかそういうところで、<span class="vtip" id="tips" title="プログラム言語のひとつ。「まんがseek」はPHP＋PostgreSQL（データベースの種類）の組み合わせで作られていた。">PHP</span>のこととか助けてもらったりしてたんで、なんていうか、「2ちゃん（2ちゃんねる）」のいいところも悪いところも両方見てたんですね。で、まあひどいところもあるにはあるけど、「便利」なサイトではあるなあという感じでは見てたんですけど、じゃあ「2ちゃん」が楽しいかっていうとまた別の話で、ぼくにとっては楽しくはなかったんですよね。<br />
コミュニティの形として、データベースとして価値が最大化されるように志向して、ああいうある種、殺伐とした空気を<span class="vtip" id="tips" title="2ちゃんねるを作った人。ぼくより若いのに尊敬できる人のひとり。でも基本的に時間を守らない人は嫌い。">ひろゆき</span>は作ってたみたいなんですけど、やっぱりそこは安住の地ではなくて、だからこそぼくも「オルトアール」のほうをすごく見てたし、自分でもユーザーとして使ってたんですよ。</p>
<p>いま振りかえってみて、船田さんの自己評価では、当時の「オルトアール」は、どれくらいご自身がやりたかったことを実現できてましたか？</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>そうですねぇ……。<br />
さっきのその、自分がほしいコミュニティのイメージと、ビジネスとして実現したいことのイメージを分けて話すと、作りたいもののイメージっていうことならば、自分のイメージを100とすると、まぁ100できたと思いますね。<br />
で、ビジネスの方は100のうちの1ぐらい（笑）</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>ははは（笑）</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>平均すると、50.5ぐらいですね（笑）</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>（笑）</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>そういう感じになりますね（笑）</dd>
</dl>
<p><img src="http://farm3.static.flickr.com/2657/3704617382_95109d0f11.jpg" alt="" width="400" /></p>
<h3 class="title">オルトアールは早すぎたCGMサービス</h3>
<dl>
<dt>河野：</dt>
<dd>ではちょっとビジネスよりの話を。当時、いろんな取り組みをされてたのはリアルタイムで見てたんですよね、Alt-PR（船田さんたち「オルトアール」メンバーが製品レビューを書く広告企画）の話もそうですし、あとは<span class="vtip" id="tips" title="Googleが提供する広告プログラム。ブログの普及にあわせて拡大して、Googleだけを儲けさせていて、この広告枠を設置している人はたいして儲かってないのも事実。塵も積もればの典型例。">AdSense</span>をサイトに入れてみたりとか。</p>
<p>でも、実際にそこでの収益が立たなくて、船田さんの過去のインタビューでも、ああいうコミュニティを企業が作っていく部分を、まあ請負なりなんなりで手伝うことで、ビジネスとして成り立たせたいって話があったんですけど、それも難しかったわけですよね。そのへんは逆に今だったら、ビジネスになったんじゃないのかなという気もしていて、なんていうかその、「時代のズレ」みたいなのってあるじゃないですか？</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>うん、そうですね。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>あの頃は、企業がカタログ以上のウェブサイトを作ろうっていう企画自体に現実味がほとんどなかったですよね。今でこそ、いろんな企業がどうやって顧客を自社サイトに連れてくるかっていうことに関心を持って、そのひとつの解としてのコミュニティ運営みたいなものがあるのかなと思うんですけど。<br />
今だったら、企業のコミュニティ構築なり運営なりを提案できたりしそうですか？</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>うーん、そうですね。できるかできないかと言えば、できそうだと思うんですけども、やっぱりその……、けっきょくちゃんとやれるかどうかは相手次第じゃないですか。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>はい。</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>相手の理解度っていうものには、ものすごい違いがありますよね。<br />
おおざっぱに言うと、相手の理解度をあまり期待しない、できない状態で請け負うことになるパターンが、まあ普通の企業相手に仕事をする場合は多いと思うんですよね。<br />
ただ、多いと思っている僕のこの認識が、世間知らずで、もうすでに時代はそんなんじゃないという話もあるのかもしれないと思ったりもするので、スパッと言い切れないんですけどね。</p>
<p>で、提案したいかどうかで言うと、相手がよっぽど話のわかる人じゃなければしたくない、っていう感じですかね。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>なるほど。</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>あえて言うならば、もう1回やるならば、やっぱり自分でやるほうがいいって感じですね。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>では今、自分で、もう一度、ああいうサイトを作るとして、サイト自体で収益化できそうですか？</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>う～ん、人（ユーザー）からお金を取るという意味では、やっぱり無理でしょう。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>はい。</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>方法論としては、すごく似たことをやると思いますね、「オルトアール」と。<br />
「オルトアール」そのものは実験であって、そこから出てくる何かを、マネタイズするっていう発想。それ自体は、変わんないと思いますね、もう1回やるとしても。</dd>
</dl>
<h3 class="title">船田さんから見た「ほぼ日」について</h3>
<dl>
<dt>河野：</dt>
<dd>なるほど。ではもうひとつ。ほとんど同じ時期にできてるんで、「<span class="vtip" id="tips" title="「ほぼ日刊イトイ新聞 」のこと。糸井重里さんが主宰しているネットメディア。1998年6月にオープン。糸井さんの人脈をフルに活用し、タモリ、矢沢永吉、松本人志なども引っ張り出してるので、言ってみれば糸井さんありきのメディア。ただ10年以上にわたって、毎日何らかのコンテンツが更新されているのは驚愕に値する。大手メーカーと多くの企画商品を開発、販売しており、なかでも「ほぼ日手帳」はヒット作。連載の書籍化も多数。">ほぼ日</span>（ほぼ日刊イトイ新聞）」との比較とかけっこうされてきてますよね。どっちがおもしろかった、おもしろくなかった、とかいろいろ言われてきたと思うんですけども、「ほぼ日」自体は物販とかでマネタイズしていて、しっかり収益を上げているじゃないですか。<br />
船田さんは「ほぼ日」をどう見てらっしゃいますか？</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>そうですね、「ほぼ日」って、ちょっと、ここのところはあんまり読まなくなっちゃったんですけども、昔から<span class="vtip" id="tips" title="ちなみに現在の「ほぼ日」はリニューアルしていて、メニューの配置が変わっている。">メニューが縦に並んでたり</span>なんかして、なんかすごい似てたんですよね。<br />
で、「<span class="vtip" id="tips" title="毎年ユーザーの声に基づき、少しずつ改善され続けているシステム手帳。収益的な貢献も大きいと思われる。">ほぼ日手帳</span>」が出てきた時に、結局、紙刷ってマネタイズするしかないのかみたいな、がっかり感はありましたね。<br />
ただ、どういうふうにマネタイズしてってるかっていうのは、外からじゃ、よくわかんないじゃないですか、あの会社って。糸井さんが何か裏ワザいっぱい使ってるのかもしれない。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>そうですね（笑）</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>その糸井さんの裏ワザ全部を含めていくと、やっぱり結局、糸井さんありきみたいな。発想であったり、バイタリティであったり、能力であったり、カリスマ性……、うーん、カリスマ性かな、まあカリスマ性ですね（笑）</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>ははは（笑）</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>人間の魅力であったり、コネクションが前提というか。あと、広告畑っていう、立脚するマーケット。そういう条件を、うまく使っていかないとダメなんでしょうね。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>そうですね。</dd>
</dl>
</div>
<p>（取材日：2009/7/9、取材場所：デジカル株式会社、会議室）</p>
<p>「平均すると、50.5ぐらいですね（笑）」というコメントが船田さんらしいなと思ったのですが、「オルトアール」のコミュニティそのものが創設者から見て満点の評価だったというのは、当時のいちユーザーとしてはうれしく思いました。</p>
<p>今回のテーマとして考えていた「時代性」みたいなものは、ぼく自身が過去に作ってきたサービスについてもよく考えていることです。どんなに良いものでもタイミングを間違えると見向きもされないことはあるし、コピペのようなサービスが数年遅れたばっかりに大ブレイクというのもあります。このへんはビジネスに限った話ではなく、芸術やエンタテインメントの世界でも同じですが、この見極めがいつの時代も重要なんだとぼくは思っています。</p>
<p>次回はネットサービスのマネタイズについて伺っています。</p>
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	</item>
		<item>
		<title>早すぎたCGMサービス「オルトアール」の話（その1）</title>
		<link>http://talking.jp/archives/99</link>
		<comments>http://talking.jp/archives/99#comments</comments>
		<pubDate>Fri, 31 Jul 2009 00:00:35 +0000</pubDate>
		<dc:creator>河野</dc:creator>
				<category><![CDATA[早すぎたCGMサービス「オルトアール」の話]]></category>
		<category><![CDATA[CGM]]></category>
		<category><![CDATA[オルトアール]]></category>
		<category><![CDATA[ネットメディア]]></category>
		<category><![CDATA[船田巧]]></category>
		<category><![CDATA[船田戦闘機]]></category>

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		<description><![CDATA[今回は、2007年に終了したオンラインコミュニティ「オルトアール」の運営者である船田巧さんと会ってきました。
「CGM」という言葉ができる前から、インターネット上でユーザーが自ら創発するコンテンツをプロデュースしていた船 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>今回は、2007年に終了したオンラインコミュニティ「オルトアール」の運営者である船田巧さんと会ってきました。<br />
「CGM」という言葉ができる前から、インターネット上でユーザーが自ら創発するコンテンツをプロデュースしていた船田さんに、最近のネットサービスについての感想、さらには現在企んでいることなどを質問しました。<br />
（取材日：2009/7/9、取材場所：デジカル株式会社、会議室）</p>
<blockquote><p><strong>「オルトアール」について</strong></p>
<p>正式名称は「オルトアール総合雑談中心」。2000年に、船田さん（船田戦闘機）が立ち上げた雑談コミュニティサイト。<span class="vtip" id="tips" title="物欲番長にしていつもジョリーグッドなコラムを書く素敵な人。">スタパ斎藤</span>、餅月あんこ、伊藤ガビンなどそうそうたるメンツがメーリングリストを中心に公開の場で雑談するという画期的なメディアで、当時は月間600万ページビューを超える人気サイトだったが、2007年に惜しまれつつ終了。</p>
<p><img src="http://talking.jp/wordpress/wp-content/uploads/2009/07/alt-r.png" alt="alt-r" title="alt-r" width="200" height="260" class="size-full wp-image-122" /></p></blockquote>
<blockquote><p><strong>船田巧さんについて</strong></p>
<p>1966年東京生まれ。メディア技術者。埼玉大学中退。(株)アスキー・ログイン編集部で社会人スタート。1990年頃独立。好きな食べ物はおそばとカツ丼とカレー。ペンネームは船田戦闘機。<br />
（以上、<a href="http://www.nnar.org/profile">公式プロフィール</a>より）</p></blockquote>
<p>今回のインタビューも文字数にして2万字を超えていて、8回に分けて公開します。今日が第1回目で、以降は来週の月曜日から平日に公開していく予定です。</p>
<p>ぼくと船田さんが会うのはじつは2度目で、今回が6年ぶりくらいの再会だったのですが、初めて会った当時の話も出てきています。<br />
最後には当時の「オルトアール」ユーザーのみなさんへのコメントもいただいていますのでお楽しみに。感想もお待ちしています！</p>
<div id="paragraph">
<h3 class="title">オルトアールって、なに？</h3>
<p><img src="http://farm3.static.flickr.com/2426/3703803095_d0632dc48d.jpg" alt="" width="400" /></p>
<dl>
<dt>河野：</dt>
<dd>ご無沙汰してます。今日はよろしくお願いします。<br />
まず最初に、「オルトアール」ってサービスのことを知らない方に、「オルトアール」ってこういうサイトでしたよって説明するとしたら、どう言えばいいですかね？</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>うーん、そうですねえ。当時、「<span class="vtip" id="tips" title="1999年5月にサービス開始。良くも悪くもネット掲示板の象徴的存在。「板」と呼ばれるテーマごとの掲示板によって雰囲気はまるで異なる。">2ちゃんねる</span>」はもうあったんですよね。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>はい、ありましたね。</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>今とあんまり変わんない感じで。<br />
でも、（サービスが開始された2000年当時）ブログなんて言葉はなかったですし、<span class="vtip" id="tips" title="2000年11月にJ-PHONEが発売した、初のカメラ（内蔵型）付き携帯電話「J-SH04」が、最初の「写メール」端末であるが、正式に「写メール」のコピーが使われるようになるのは、翌年の2001年夏季キャンペーンより。">写メール</span>もまだ次の年くらいだったし。当然、<span class="vtip" id="tips" title="2006年7月にサービス開始。「つぶやき」と呼ばれる140文字のコメントを投稿するサービスで、ブログでありチャットでありSNSであるようなもの。思ったことや感じたこと、今の気持ちなどを多くの人が「つぶやいて」いる。現時点で日本国内には10万人程度のユーザーがいると言われている。">Twitter</span>も<span class="vtip" id="tips" title="2004年2月にサービス開始。日本最大級のSNSなのは事実だけど、実際のアクティブユーザー数は不明。">mixi</span>も、なかったワケですよね。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>そうですね。</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>「2ちゃんねる」のようなものを僕はフラットな掲示板というふうに捉えていたんですけど、それ自体はパソコン通信まで遡れば、ご存じのとおり<span class="vtip" id="tips" title="ニフティサーブ（NIFTY-Serve、のちにNIFTY SERVE）は、1986年から2006年までニフティ株式会社が運営していたパソコン通信サービスのこと。テキストのみの、いわゆる掲示板で300万人くらいの会員がさまざまなテーマで趣味の会話を楽しんでいた。">ニフティサーブ</span>だったり、さらに行くとその前から、綿々とあったワケですよね。</p>
<p>それとはちょっと違う、オンラインのコミュニケーションの場みたいなものを、作ってみようと思って作ったのが僕から見たオルトアールですね。</p>
<p>で、出来上がったものが具体的に何かって言うと、メーリングリストだったり、ブログ的なものだったり、あるいはチャット的なものがひとつにまとまっていて、かつユーザーが自分で自分の場を持てるもの、と同時に、そこを使って何をしたら楽しいかっていうことを有志の人たちが、プロもアマも合わせて、実験する場だった、という感じでどうでしょうね？（笑）</dd>
</dl>
</div>
<p><span id="more-99"></span></p>
<div id="paragraph">
<h3 class="title">距離感を自分でコントロールできるコミュニティ</h3>
<dl>
<dt>河野：</dt>
<dd>ぼくも当時からずっと見てて、2000年（同年、7月から開始）からですね、あれは。<br />
ぼくも「<span class="vtip" id="tips" title="2000年に河野が作ったマンガ専門データベース。漫画家のプロフィール、作品集、収録コミックスの情報をWikiのようなシステムで整理統合していたサイトで、2004年に閉鎖。">まんがseek</span>」のサイトを同じ2000年（同年、1月から開始）に作ってて。まぁやっぱり意識して見てたりしてたんですよね。影響も受けたし。</p>
<p>ぼくはニフティにいたんで、オンラインコミュニティとかネットワークってものが可能にする、たとえば時間とか場所とか、そういうのが飛び越えたところで、何ができんのかなというものを考えて、模索して。<br />
ま、ほんとにあの当時、みんな、実験、実験だったんですけど、いろんな人がいろんなことをやってたんですよね。</p>
<p>それで、ぼくはわりと、それこそ、ここ1、2年前の言葉で言うと、「集合知」みたいなものに興味があって、それぞれが自分の知ってる情報をちょっとずつ出し合って、それを集めていけば、結構すごいことができんじゃないの？　と思って「まんがseek」を作ったんですよね。まぁ、それも<span class="vtip" id="tips" title="2001年1月にサービス開始。言わずとしれた超巨大にして唯一無二の知のデータベース。集合知の別名とも言える。">Wikipedia</span>ができる前で、「まんがseek」も早すぎたんですけど（笑）</p>
<p>で、そうではなくて、船田さんたちが作った「オルトアール」ってのは、もっとゆるい、まさに雑談っていう看板に象徴されるように、カジュアルな会話がいっぱい飛び交うような場を模索されてましたよね。</p>
<p>以前に、船田さんが受けられたインタビューで、要は「2ちゃんねる」っていうのが、すでにひとつ存在してたっていうのがあって、この裏というか逆というか、そういうモノを志向されたっていう話をされたのを読んだことがあるんですけれども。</dd>
</dl>
<p><img src="http://farm3.static.flickr.com/2598/3704614432_61a9744d1e.jpg" alt="" width="400" /></p>
<dl>
<dt>船田：</dt>
<dd>そうですね。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>わりと健全というか、やさしいというか、トゲトゲしていない、そういう場を志向されたってのは、ご自身がそういう場が欲しかったっていう理由からですか？</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>そうですね、自分が欲しかったっていうのがひとつめの理由。それで説明は済んじゃうと言えば済んじゃうんですけど（笑）<br />
じゃあ、どういうのが欲しかったっていうのを、もうちょっと説明すると、距離感が近すぎず、遠すぎず、かつ、その距離感そのものをある程度、自分でコントロールできるようなところが欲しかったんですよね。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>はい。たしかにそうでした。</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>ネットの上だと、たとえばmixiみたいな、1回近くなっちゃうとものすごく近くなっちゃうところとか。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>（笑）</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>あるいは、もう完全に匿名で遠いまま、どちらかと言うと、コミュニティ感よりも疎外感が強まっちゃう空間がありますよね。</p>
<p>その中間がやっぱり、人間として一番いいだろうと。過去に、やっぱりパソコン通信の時代に、「あ、ここは居心地いいな」って思ったことのある空間が何ヵ所かあったんですね。<br />
その空気感みたいなものを、もう一度、たぐり寄せようとしたんでしょうね、当時。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>はい。</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>で、結果的に狙った距離感になった、と。ある程度狙ってはいたんですが、自分としては予想以上にうまくいったって感じですね。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>なるほど。</dd>
</dl>
<p><img src="http://farm3.static.flickr.com/2488/3704611266_2e1b308854.jpg" width="400" alt="IMG_1713" /></p>
<h3 class="title">船田さんのキャリアと振れる性格の関係</h3>
<dl>
<dt>河野：</dt>
<dd>ちょっと話を戻しますね。船田さんは、もともと雑誌や書籍の編集の仕事をされていて、その後、パッケージゲームとかを作られてたわけですよね。そういう方が、インターネットに来て、かつそこでコミュニティを作るという、ぼくからすると、なんとなく繋がってるんだなと思いつつも、わりとこう、振れている感じがしていて。</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>そうですね。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>なんでインターネットで、コミュニティだったんですか？</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>振れているのは、ぜんぜん振れているんですよ。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>はい（笑）</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>振れる性格なんでしょうね。<br />
ひとつの方向に深堀りしていくと、なんかどんどん反対に行きたくなるっていう、これはもう単なる性格なんですけど。</p>
<p>もうひとつ言うとやっぱり、パッケージの仕事、ゲーム機だったりパソコンだったり、パッケージソフトウェアを作っていく仕事が、すでにどんどん重い仕事になっていったワケですよ。<br />
もちろん、今の水準から考えると、ぜんぜん軽いですけどね。今はゲーム1本作るって言ったら、ほんとにお金の面でも人月の面でも大変なんですけども、当時から、もうすでに重い仕事になっていってたんですよ。<br />
で、雑誌もパッケージのゲームなんかでも、1回出したら終わりですよね。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>そうですね。</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>もちろん1回出して、1発で成功できるような、才能とリソースがあれば、いいんですけれども、どうやら自分にはそこまではないらしい、と。<br />
だったら、出したものからフィードバックしてもらって、直してっていうことをして、じわじわやっていくと、どうかなって。そんときは、パッケージがつらかったと思いますよ。</p>
<p>で、まぁ、振れてるっておっしゃったとおり、今度はじゃあコミュニティでフィードバックがあった時にじわじわいつでも直せるとなると、それはそれで、やっぱりつらいなって思って（笑）</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>どこまででもやれる反面、終わりがないですからね（笑）</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>やっぱり、振れてるんですね。</dd>
</dl>
<h3 class="title">コミュニティをやりたい気持ちと、インターネットで何かビジネスをやってみたい気持ち</h3>
<dl>
<dt>河野：</dt>
<dd>サービスが始まった2000年って、やっと<span class="vtip" id="tips" title="正確には月々3万8000円のOCNエコノミーのこと。">NTTの専用回線が自宅に3万円</span>程度で引けるくらいの時代だったと思うんですけど、だからこそぼくみたいに個人でもサイト運営ができたわけですが、あれは<span class="vtip" id="tips" title="落ちたらゴメンナサイという無責任さを容認する代わりに格安で提供しますという、ある意味究極の選択なサービス提供形態。ただ個人ベースではこれが重宝されたのも事実。">ベストエフォート</span>だからできた話であって、ビジネスとしては使えない程度のサービスレベルだったと思うんですね。<br />
あの当時に、会社としてサーバー立てて、オンラインコミュニティを立ち上げるってのは、けっこうコスト的に大きかったんじゃないですか？</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>そうですね。タフ（「オルトアール」の母体になった会社である株式会社タフのこと）ができたのが、昭和61年なので古いんですけども、ずっとまぁ基本的に僕ひとりで、たまに仕事仲間がプロジェクトレベルで入ってくるって感じで、基本的には僕ひとりで経営してたんですね。いわゆる、狭い意味での経営なんですけれども。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>ええ。</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>だけど、それじゃあつまんないなと思って、何か新しいことを新しい人とやろうと。<br />
それは今話した、コミュニティというものをやってみたいという思いとはまた別にあったんです。インターネットっていうビジネスの環境ができつつあるから、そこでビジネスとして何か新しいことやってみたいなっていう気持ちが、それとはまた別にあったんですね。<br />
それで、いくつか提案をおじさんたちにして。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>はい（笑）</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>で、（提案が）通った時があったんですね。タフって会社に資本を少し入れてあげましょうっていう人がいたので、その資本をベースにやったっていうのが最初の何年かだったんですね。</p>
<p>なので、どっちか片方っていうことじゃないんですよね。<br />
コミュニティやりたいよなー、パッケージつらいしなーっていうだけでは、さすがになくて。もうひとつ、インターネットで何かビジネスを考えていきたいという気持ち。その両輪だったっていうことですかね。</dd>
<dt>河野：</dt>
<dd>それがだいたい10年前の話ですね。</dd>
<dt>船田：</dt>
<dd>ええ。</dd>
</dl>
</div>
<p>（取材日：2009/7/9、取材場所：デジカル株式会社、会議室）</p>
<p>ぼくにとっての「オルトアール」は特別なサイトで、「まんがseek」の次に作った「<span class="vtip" id="tips" title="ドコモ、au、J-PHONE（当時）、DDIポケット、ASTELなどマルチキャリアに対応した掲示板サイト。絵文字の相互変換をあえて行なわないことで、お互いの感情を読み取るリテラシースキルを向上させたいという高邁な理想もありにはあったけど、2004年に「まんがseek」と同じ理由（後述）で終了。">momoco.tv</span>」というケータイ向け掲示板サイトでは、その影響を色濃く受けています。</p>
<p>「momoco.tv」のコンセプトは「ミックス・カルチャー」で、まさに雑談を通じて、いろんな世代、いろんな地域の人たちが交流して、そこから何か新しい文化が生まれるんじゃないかと考えて、立ち上げました。今にして思えばけっこう大それたことを考えてたなあという気持ちもありますが、当時インターネットでサイトを作ってた人は多かれ少なかれ、こういった文化を作るってことを考えてた気がします。まあぼくは今でも諦められずにつらつらと考え続けてるんですけど。</p>
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